腎不全(慢性腎臓病 chronic kidney disease, CKD)では、血中のリン(酸イオン)濃度が上昇するため、カルシウム + リン酸 → リン酸カルシウム の化学反応が進行し、活性型ビタミンDが低下するため、リン酸カルシウムは骨ではなく、異所性に沈着する。 |
*腎不全(慢性腎臓病 chronic kidney disease, CKD)では、血中のリン(酸イオン)濃度が大きく上昇するため、カルシウム(イオン)(Ca2+) + リン(酸イオン)(HPO42-) → リン酸カルシウム(CaHPO4)の化学反応が進行し、リン酸カルシウムが沈着します。
*腎不全(慢性腎臓病 chronic kidney disease, CKD)では、活性型ビタミンDの血中濃度が低下していて、骨形成ができないため、リン酸カルシウム(CaHPO4)は異所性に沈着(石灰化)します。つまり、骨でないところに骨ができるのです。
*腎不全(慢性腎臓病 chronic kidney disease, CKD)では、カルシウムの血中濃度は、・ろ過されないために上昇 し、・腸管からの吸収と尿細管からの再吸収とが低下するために低下し、・活性型ビタミンDの低下により骨が破壊されるために上昇
し、・異所性の石灰化のために低下(本ステップ)します。総じて軽度に低下します。