水、Na+(塩分) 糸球体におけるろ過量が減少するため、血管内に貯留します。これにより、高血圧になります。また、尿量は減少し、乏尿、無尿になります。
クレアチニン・尿素 上記と同様、糸球体ろ過量が減少するため、血管内に貯留します。血中のクレアチニンと尿素(血中尿素窒素 blood urea nitrogen BUN)とが高値となります。
アンモニアは、肝不全では上昇しますが、腎不全(慢性腎臓病 chronic kidney disease, CKD)では特に変化しません。
乳酸、ケトン体、リン酸、硫酸 上記と同様、糸球体ろ過量が減少するため、血管内に水、Na+(塩分)が貯留します。H+を多く放出し、血液のH+が増え、pHが病的に酸性に傾く病態、アシドーシス(による酸血症)になります。
カリウム 正常な腎臓はカリウムを排出していて、腎不全では、その排出が減少するため、高カリウム血症になります。
ビタミンD 活性化されなくなるため、カルシウムが骨に沈着せず、骨塩量が減少します。
エリスロポ(イ)エチン 生成、分泌されなくなるため、造血を促進する作用が低下し、貧血になります。