POINT!


すなわち、細胞外液である血漿において主な陽イオン(Na+)とくらべて、主な陰イオン(Cl- と HCO3-)がどの位少ないか?主な陰イオン(anion)は主な陽イオンと比べてとの位ギャップがあるか?の定量であります。


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POINT!


このうち、最多はAlbuminです。Albuminは負に帯電しているのです。この部分だけ、量の方向が90度回転しています。anion gapの絶対値は破線の間であり、このデータですと、152-113-27=12mEq/LH2Oです。anion gapを構成する全物質の合計量は16+6+1+2=25mEq/LH2Oであり、各物質のanion gapに対する寄与率は各物質の横幅に比例します。

(有機酸とは炭素Cを含む酸、すなわち、乳酸とケトン体です。)


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POINT!


上記のデータは正常範囲内です。


POINT!


「糸球体からろ過される不揮発性酸」が増加すると、anion gapも増加します。「糸球体からろ過される不揮発性酸」が増大するアシドーシスの場合:たとえば、腎不全によって「糸球体からろ過される不揮発性酸」が排泄できない場合、anion gapは増大します。「糸球体からろ過される不揮発性酸」が増大しないアシドーシスの場合、たとえば、下痢によるHCO3-減少の時、anion gapは増大しません。


Challenge Quiz

1. anionとは、 陽イオン 陰イオン である。
2. anion gapとは血漿において、 主な陰イオンが主な陽イオンよりどれだけ多いか 主な陽イオンが主な陰イオンよりどれだけ多いか の定量である。
3. anion gapとは血漿において、 主な陰イオンが主な陽イオンよりどれだけ少ないか 主な陽イオンが主な陰イオンよりどれだけ少ないか の定量である。
4. anion gapの定義は、 Na+ Cl- HCO3-   たす 引く   Na+ Cl- HCO3-   たす 引く   Na+ Cl- HCO3- である。
5. anion gapは、 揮発性酸 「糸球体からろ過される不揮発性酸」 尿細管から分泌される不揮発性酸 直接的測定値 間接的指標 である。
6. 血漿のH+が増大することが主な病態では、anion gapは 増大する 不変である 減少する
7. 血漿のH+が減少することが主な病態では、anion gapは 増大する 不変である 減少する