一歩一歩学ぶ生命科学
POINT!


増大している場合、「糸球体からろ過される不揮発性酸」の増大する病態(腎不全、糖尿病性ケトアシドーシス、乳酸性アシドーシスなど)を考え、増大していない場合、「糸球体からろ過される不揮発性酸」の増大しない病態(下痢、尿細管性アシドーシス、低アルドステロン症など)を考える。


Challenge Quiz

1. pH.7.08、HCO3-.3 mEq、CO2.10 mm Hg、Na+.149 mEq、Cl-.105 mEqの血液検査データは 呼吸性 代謝性   アシドーシス(による酸血症) アルカローシス(によるアルカリ血症) を示唆する。anion gapは増大して いる いない 。このデータと整合性のある病態は、 腎不全 尿細管性アシドーシス である。
2. pH.7.272、HCO3-.12 mEq、CO2.27 mm Hg、Na+.142 mEq、Cl-.119 mEqの血液検査データは 呼吸性 代謝性   アシドーシス(による酸血症) アルカローシス(によるアルカリ血症) を示唆する。anion gapは増大して いる いない 。このデータと整合性のある病態は、 腎不全 尿細管性アシドーシス である。