von Willebrand因子の先天的欠損による血小板機能低下と内因系の障害 |
血小板数 | 検査による出血時間 | PT時間 | APTT時間 | 症状 |
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± | ↑ | ± | ↑ | 粘膜出血,皮下出血 |
血小板と血管壁コラーゲンとの間の「接着因子」であるvon Willebrand因子が先天的に欠損していると,血小板数が正常であり,血小板自体に異常がなくても血小板の機能は低下し,「検査による出血時間」は延長して,出血傾向の臨床症状を呈する.また,von Willebrand因子は第VIII因子のco-factorでもあるので,APTT時間(内因系)が延長する.PT時間(外因系)は正常範囲内である.常染色体優性遺伝