甲状腺機能亢進 (Graves病 )
酸素消費↑、微熱、多汗、食欲亢進、体重減少
頻脈、心拍出↑、血圧↑、”胸がドキドキする”
精神活動↑
精神過敏、暑がり、不眠
振戦(随意筋、小さく速い、規則正しい)
甲状腺腫
びまん性、表面は平滑
造血亢進
眼症状(成因不明)
眼球突出
Graefe症侯:眼球を下方へ移動させたとき、上眼瞼の移動が遅れる。
病態:TSH様作用を持つ自己抗体(抗TSHレセプター抗体)による自己免疫疾患。
甲状腺ホルモン分泌亢進により甲状腺刺激ホルモン分泌は低下。
症例検討
24歳女性。動悸と手の震えとを主訴として来院した。2カ月前から体重の減少、発汗の増加および下肢の脱力感を自覚している。近医で、両眼瞼部の腫脹と前頸部の腫脹とを指摘されている。発熱や頸部の疼痛はない。母親が、以前に同様の症状を呈したことがある。TSH低値、TSH受容体抗体陽性であった。
診断:甲状腺機能亢進症、Basedow病