一歩一歩学ぶ生命科学

抗体には規則抗体と不規則抗体とがあります。

抗原(異物)が、感染、予防接種(ワクチン)、移植(輸血)などで侵入すると、その抗原(異物)に対する抗体が生成されます。インフルエンザ感染後には、抗インフルエンザ抗体が生成されます。はしか(麻疹)の予防接種をすると抗麻疹抗体が生成されます。感染、予防接種などではじめてその抗原(異物)に対する抗体を生成するのです。このような抗体を「不規則抗体」とよびます。

感染、予防接種、移植(輸血)などがなく、いつの間にか(※)抗体が生成されることがあります。このような抗体を「規則抗体」とよびます。

不規則抗体は獲得免疫(レベル3)を引き起こす感染、予防接種、移植(輸血)などが必要ですが、規則抗体では、必要ありません。基本、自然免疫(レベル2)の反応です。

※理由は諸説ありますが、新生児における抗原摂取に対する自然免疫との説が有力です。

Challenge Quiz

1.

規則抗体生成には、感染、予防接種(ワクチン)、移植(輸血)などが必要で ない ある

2.

不規則抗体生成には、感染、予防接種(ワクチン)、移植(輸血)などが必要で ない ある

3.

ABO式血液型の抗A抗体は 規則 不規則 抗体である。

4.

ABO式血液型の抗B抗体は 規則 不規則 抗体である。

5.

抗ウィルス抗体は 規則 不規則 抗体である。