一歩一歩学ぶ生命科学


A抗原、B抗原に対する抗体(抗A抗体、抗B抗体)は規則抗体です。A抗原、B抗原が侵入することがなくても抗A抗体、抗B抗体は生成されているのです。

赤血球表面にA抗原がないヒトの血しょうには抗A抗体が、赤血球表面にB抗原がないヒトの血漿には抗B抗体が存在します。「ない抗原に対する抗体がある」ということになります。

ABO式血液型がA型の人は、赤血球の表面にA抗原があります。しかし、B抗原はありません。そのため、血漿中に抗B抗体があります。

ABO式血液型がB型の人は、赤血球の表面にB抗原があります。しかし、A抗原はありません。そのため、血漿中に抗A抗体があります。

ABO式血液型がAB型の人は、赤血球の表面にA抗原もB抗原もあります。そのため、血漿中に抗A抗体も抗B抗体もありません。

ABO式血液型がO型の人は、赤血球の表面にA抗原もB抗原もありません。そのため、血漿中に抗A抗体も抗B抗体もあります。

Challenge Quiz

1. 赤血球表面にA抗原のないヒトは、A抗原が侵入 してはじめて しなくても 、血漿に 抗A抗体 抗B抗体 がある。
2. 赤血球表面にB抗原のないヒトは、B抗原が侵入 してはじめて しなくても 、血漿に 抗A抗体 抗B抗体 がある。
3. ABO式血液型がA型のヒトは、血漿に 抗A抗体がある 抗B抗体がある 抗A抗体、抗B抗体のいずれもない
4. ABO式血液型がB型のヒトは、血漿に 抗A抗体がある 抗B抗体がある 抗A抗体、抗B抗体のいずれもない
5. ABO式血液型がAB型のヒトは、血漿に 抗A抗体がある 抗B抗体がある 抗A抗体、抗B抗体のいずれもない
6. ABO式血液型がO型のヒトは、血漿に 抗A抗体がある 抗B抗体がある 抗A抗体、抗B抗体のいずれもない