一歩一歩学ぶ生命科学
IgG 主要な、もっとも多量の抗体である。胎盤通過性があり、抗体生成能のない新生児に防御抗体となる。非自己(異物)の破壊、補体の活性化、オプソニン化(細菌を「味つけ」して好中球の貪食を促進する)などの作用がある。赤血球を破壊するため、溶血素ともよばれる。抗Rh抗体はIgGであり、Rh式血液型不適合妊娠では、胎盤通過性もあり、胎児赤血球を破壊し得る。
IgM 胎盤通過性はない、抗体としては弱く、非自己(異物)細胞を破壊せずに凝集させる。ABO式血液型に対する規則抗体などが含まれる。
IgA 気管、腸管、乳管の分泌液中に多い抗体であり、粘膜での局所的防護をおこなっている。
IgD 生理的作用はあまり明らかではない
IgE 肥満細胞や好塩基球の表面上に結合し、抗原と接触した後に細胞から化学伝達物質を放出させる。I型アレルギーと関係が深い。


Challenge Quiz

1. IgGは胎盤通過性が ある ない
2. IgGは血球の 凝集素 溶血素 である。
3. IgMは血球の 凝集素 溶血素 である。
4. IgMは胎盤通過性が ある ない
5. 分泌液中には主に IgA IgD IgE IgG IgM が含まれている。
6. 肥満細胞の膜表面に付着しており、I型アレルギーと関係深いのは IgA IgD IgE IgG IgM である。
7. ABO式血液型の抗原に対する抗体は主に IgA IgD IgE IgG IgM である。
8. Rh式血液型の抗原に対する抗体は主に IgA IgD IgE IgG IgM である。
9. 選択肢中、もっとも多い抗体は IgA IgD IgE IgG IgM である。
10. IgAの特徴としては、 もっとも多量であり、破壊力がある 凝集素である 分泌液中に多い 肥満細胞の膜表面に付着しており、I型アレルギーと関係深い ことがあげられる。
11. IgEの特徴としては、 もっとも多量であり、破壊力がある 凝集素である 分泌液中に多い 肥満細胞の膜表面に付着しており、I型アレルギーと関係深い ことがあげられる。
12. IgGの特徴としては、 もっとも多量であり、破壊力がある 凝集素である 分泌液中に多い 肥満細胞の膜表面に付着しており、I型アレルギーと関係深い ことがあげられる。
13. IgMの特徴としては、 もっとも多量であり、破壊力がある 凝集素である 分泌液中に多い 肥満細胞の膜表面に付着しており、I型アレルギーと関係深い ことがあげられる。