IgG | 主要な、もっとも多量の抗体である。胎盤通過性があり、抗体生成能のない新生児に防御抗体となる。非自己(異物)の破壊、補体の活性化、オプソニン化(細菌を「味つけ」して好中球の貪食を促進する)などの作用がある。赤血球を破壊するため、溶血素ともよばれる。抗Rh抗体はIgGであり、Rh式血液型不適合妊娠では、胎盤通過性もあり、胎児赤血球を破壊し得る。 |
---|---|
IgM | 胎盤通過性はない、抗体としては弱く、非自己(異物)細胞を破壊せずに凝集させる。ABO式血液型に対する規則抗体などが含まれる。 |
IgA | 気管、腸管、乳管の分泌液中に多い抗体であり、粘膜での局所的防護をおこなっている。 |
IgD | 生理的作用はあまり明らかではない |
IgE | 肥満細胞や好塩基球の表面上に結合し、抗原と接触した後に細胞から化学伝達物質を放出させる。I型アレルギーと関係が深い。 |