<第1レベル>
皮膚(角質層)、胃液、気管線毛などによる体外の異物に対する画一的な(相手を特定しない、どの相手にも同様に対応する、「非特異的」な) 防御です。
自己/非自己の識別はせず、(当然)どのような異物であるかの特定はしません(できません)。
喩えるのなら、パスポートを見ない(見られない)ようなものです。
機械的、化学的防御などがあります。
<第2レベル>
好中球などによる体内の異物に対する画一的な防御です。
自己/非自己の識別はしますが、どのような異物であるかの特定はしません。
喩えるのなら、パスポートの表紙だけを見るようなものです。
「バイ菌国からだから非自己」のような情報で攻撃します。
自然免疫、非特異的免疫などとよばれています。
<第3レベル>
リンパ球などによる体内の異物に対する固有の(相手を特定した、相手ごとに対応が異なる、「特異的」な) 防御です。
自己/非自己の識別はしますし、どのような異物であるかも特定します。
喩えるのなら、パスポートの表紙だけではなく内容まで見るようなものです。
「箱型細菌と言う非自己」のような情報で攻撃します。獲得(適応)免疫、特異的免疫などとよばれています
<注意!>
Natural Killer(NK)細胞はリンパ球ですが、他のリンパ球とは性質が異なります。上の表には出てきますが、その違いはここではなく後のステップで勉強しましょう。ここでは、名前だけ知っておいて下さい。「ヘルパーT細胞」も同様です。