<細胞膜>
形質膜ともいいます。細胞の表面を覆っており、細胞単位を形成させています。厚さは 7.5 nm。
細胞表面は必ずしも平坦ではなく、小突起・微絨毛とよばれる凹凸がみとめられることがあります。このような構造で、表面積が広くなり物質の移動が効率的にできます。小腸粘膜の上皮細胞などにみられます。
膜には、ところどころに不規則な塊があります。チャンネル(チャネル)、受容体(レセプター)、ポンプなどの構造物です。機能に関しては後述します。
主成分は脂質(リン脂質)です。リン脂質は2層に規則正しく配列しています。タンパク質とコレステロールも含有しています。
<小胞体>
複雑な袋様の細胞内小器官です。表面にリボソーム ribosomeを有する粗面小胞体と、有しない滑面小胞体とがあります。リボソームでは、核からのRNAの指令にしたがってタンパク質が合成されます。後述するようにタンパク質はその細胞活動を決定する重要な物質です。滑面小胞体ではステロイド合成、解毒、カルシウムの貯蔵がおこなわれています。
筋小胞体には、カルシウムが多く貯蔵されており、収縮時に細胞質へ放出されます。
<ゴルジ装置>
膜構造物で、小胞体やリソソームと連続性があります。生成した物質の濃縮、分類などが行われていて、細胞外への分泌などとも関連しています。
<リソソーム(ライソソーム)>
加水分解酵素を含む小胞です。
好中球にある顆粒もリソソーム(ライソソーム)lysosomeです。貪食した異物に対して、リソソーム(ライソソーム)lysosomeを作用させ、分解します。また、発生の段階などで「計画的な細胞死」と言われるアポトーシスにおいても、リソソーム(ライソソーム)lysosomeは作用しています。
<ミトコンドリア>
ミトコンドリアという細胞内小器官において、ATPが効率よく大量に生成されています。
<核>
染色体があり、遺伝情報を保持しています。