皮膚、気管粘膜が接している水を蒸発させる放熱方式を、蒸発という。 |
安静時も、成人からは、毎時 50mlの水分が、水蒸気として排出しています。高温環境で運動すると、蒸発水分量は30倍にもなり得ます。水分が蒸発する部位は、主に、皮膚と気管粘膜です。皮膚からの発汗は、明確に「汗をかいている」と意識される発汗と、意識にのぼらない発汗とがあります。気管粘膜から蒸発し、呼気から失われる水蒸気も、意識されずに失われる水分です。意識にのぼらない発汗と、呼気中の水蒸気とを合わせて、「不感蒸泄」といいます。