冬、ふるえ・鳥肌が亢進し、体温上昇を促進する。 |
負のフィードバックとは、「結果」が多いときには、「結果」を促進する「原因」を少なくし、逆に、「結果」が少ないときは、「結果」を促進する「原因」を多くすることで、「結果」をちょうどいい(セットポイント)レベルに安定させるためのシステムです。 たとえば、ふるえや鳥肌は、体温上昇を促進します。体温調節の負のフィードバックにおいては、ふるえや鳥肌が「原因」であり、体温上昇が「結果」となります。
そのため、夏に高体温となり、体温がセットポイントより高い場合、高体温=体温上昇という「結果」が多いと判断され、ふるえなどの運動や鳥肌など、すなわち、「結果」をもたらす「原因」は抑制さます。
一方、逆に、冬に低体温となり、体温がセットポイントより低い場合、低体温=体温上昇という「結果」が少ないと判断され、ふるえなどの運動や鳥肌など、すなわち、「結果」をもたらす「原因」は増大します。
真冬の低温などは体温上昇を抑制するノイズであり、これに対して、ふるえや鳥肌による体温上昇の促進作用を多くする調節により、体温のホメオスターシスを保つことができて生理的です。 上り坂でエンジンの回転を増大させるのに似ています。