発汗により血漿浸透圧が上昇すると、負のフィードバックは、尿細管からの水分再吸収を増加させる。 |
図の①:発汗により水分が血漿から出るため、血漿浸透圧が上昇し(濃く、高張になり)ます。
図の②:これは、水分再吸収の血漿浸透圧低下作用と逆の方向です。そのため、水分再吸収の血漿浸透圧低下作用の強さは、発汗前(ベースライン)では適度でしたが、発汗により上昇した(濃く、高張になった)血漿浸透圧を戻すためにはその強さでは不足(青)となります。負のフィードバックによる調節が必要です。
図の④:水分再吸収が増加し、薄い溶液(低張液)が血漿に入ります。発汗により上昇した(濃く、高張になった)血漿浸透圧は、発汗前の正常な(ベースラインの)浸透圧(等張)へ向けて低下します。
再吸収で薄い溶液(低張液)が尿細管から出るため、残る液の浸透圧は上昇し(濃く、高張になり)ます。水分再吸収も増加するため、尿細管に残る水分は減少します。つまり尿は濃く、少量になります。