一歩一歩学ぶ生命科学
POINT!

尿細管からの水分再吸収の減少前(ベースライン)では、(水分が血漿へ入る)水分再吸収は塩分再吸収と同じ3列(イラスト)であり、血漿浸透圧と尿浸透圧とは等張です。

図の①:最初に、尿細管からの水分再吸収が3列から2列(イラスト)に減少したとします。


図の②:塩分再吸収は変わらず、水分再吸収が減少し、濃い溶液(高張液)が血漿へ入ります。これにより血漿浸透圧が上昇し(濃く、高張になり)ます。
再吸収で(塩分3列、水分2列の)濃い溶液(高張液)が尿細管から出るため、残る液(尿)の浸透圧は低下し(薄く、低張になり)ます。(尿細管から出る)水分再吸収も減少するため、尿細管に残る水分(尿量)は増加します。つまり尿は薄く、多量になります。

Challenge Quiz

1. 尿細管からの水分再吸収が減少すると、尿量は 増加 減少 する。
2. 尿細管からの水分再吸収が減少すると、尿の浸透圧は 上昇 低下 する。
3. 尿細管からの水分再吸収が減少すると、血漿浸透圧は 上昇 低下 する。