養護教諭/眼/視診・触診:眼瞼

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【アセスメント項目】

表-頭頸部-眼-眼瞼の観察.jpg


【動画】眼瞼の視診・触診:↑【動画】眼瞼の視診・触診


★1霰粒腫(さんりゅうしゅ)
眼瞼の奥にある脂腺が腫れて、腺の開口部がふさがるために起こる。感染を伴わない炎症。
初期症状としてまぶたの腫れ、軽い痛み、刺激感などが現れる。
しかし、これらの症状は数日で消え、まぶたに丸くて痛みのない腫れが残る。この腫れは、最初の1週間程度で徐々に大きくなる。ときに、腫れが大きくなり続けて眼球を圧迫し、少し目がかすむこともある。
まぶたの下側に赤色または灰色の部分が現れることがある。
※ただし、腫れた部分が細菌などに感染し炎症を起こした場合は急性霰粒腫、その炎症部位が化膿した場合を急性化膿性霰粒腫と言い、麦粒腫に似た症状がみられる場合がある。

★2麦粒腫(ばくりゅうしゅ/ものもらい)
通常、ブドウ球菌の感染によって起こる、睫毛の毛包の感染症である。
まぶたの縁が赤くなる、押すと痛む、または特に触れなくても痛むといった症状から始まる。
次に、触れると痛む小さな丸い腫れものができる。
涙目、明るい光に過敏になる、異物が入ったように感じる(異物感)などの症状が出ることもある。
多くの場合、腫れるのはまぶたのごく一部であるが、まぶた全体が腫れることもある。
腫れた部分の中心にしばしば黄色っぽい小さな点ができることがある(通常はまぶたの縁にみられる)。
麦粒腫は2~4日後に破れて、少量の膿が出て終わるという傾向がある。

★3眼瞼下垂の判断基準
上眼瞼の下端が瞳孔にかかっていれば眼瞼下垂である。

★4睫毛内反(しょうもうないはん)
まぶたの皮膚が多いことによって、睫毛が内向きに押されて角膜と結膜に接触している状態。
睫毛内反のほとんどは生まれつきのものである。
症状として、眼の異物感、痛み、羞明感などがある。


Challenge Quiz

1.

麦粒腫は、細菌感染による炎症である。

2.

眼瞼下垂が見られる場合、原因の一つとして髄膜炎が考えられる。