養護教諭/皮膚爪/視診②:爪の視診

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両手の爪を同時に視診し、左右を比較します。
爪の丸みを観察する場合は、養護教諭の目の高さに合わせて側面からみるようにしましょう。

【アセスメント項目】

表-皮膚爪-視診2-爪のアセスメント事項.jpg



★1ばち状指
末梢組織の慢性的な酸素不足により、手指または足趾の末梢組織が腫大し、指先が太鼓のばちのようにふくれた状態。
爪の湾曲(爪の角度が180度以上)がみられる。

【ばち状指の観察方法】
左右の示指の第1関節部をつけ、爪の先端を合わせてもらいます。
その間にできた隙間の形状を目の高さで確認します。
正常ではひし形の隙間ができますが、ばち状指ではできません。
また、爪の角度は、正常では160度程度ですが、ばち状指では180度以上となります。

図-皮膚爪-視診2-爪の隙間.jpg



図-皮膚爪-視診2-爪の角度.jpg




Challenge Quiz

1.

爪の丸みを観察する場合は、養護教諭の目の高さに合わせて側面からみるようにする。

2.

スプーン状爪がみられる場合、原因として慢性呼吸不全や先天性心疾患が考えられる。

3.

ばち状指がみられる場合、原因として重症貧血が考えられる。