「電解質と体液/腎臓と肺、それぞれの機能低下と機能亢進/アシドーシス、アルカローシスの種類/呼吸性アルカローシス」の版間の差分

提供:一歩一歩
ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目: 1行目:
[[Category:電解質と体液|デンカイシツトタイエキ]]
{{Point|原疾患により、血漿中のCO<sub>2</sub>が減少し、重炭酸緩衝系(H<sup>+</sup> + HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> → H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> → H<sub>2</sub>O + CO<sub>2</sub>方向の変換)のために、H<sup>+</sup>を減少させる病態を、呼吸性アルカローシスという。}}
{{Point|原疾患により、血漿中のCO<sub>2</sub>が減少し、重炭酸緩衝系(H<sup>+</sup> + HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> → H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> → H<sub>2</sub>O + CO<sub>2</sub>方向の変換)のために、H<sup>+</sup>を減少させる病態を、呼吸性アルカローシスという。}}
[[ファイル:04524.jpg|alt=04524.jpg|none|600px]]
[[ファイル:04524.jpg|none|600px]]
[[ファイル:04382.jpg|alt=04382.jpg|left|400px]]
[[ファイル:04382.jpg|left|400px]]
肺の機能亢進そのものにより(重炭酸緩衝系の作用なしに)、動脈血に最初に起こる変化は、低CO<sub>2</sub>血症です。
肺の機能亢進そのものにより(重炭酸緩衝系の作用なしに)、動脈血に最初に起こる変化は、低CO<sub>2</sub>血症です。
<br style="clear:both;" />  
<br style="clear:both;" />  
[[ファイル:04432.jpg|alt=04432.jpg|left|400px]]
[[ファイル:04432.jpg|left|400px]]
血漿のこの変化に対し、重炭酸緩衝系は、H<sup>+</sup> + HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> → H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> → H<sub>2</sub>O + CO<sub>2</sub> (図中では H<sub>2</sub> → CO<sub>2</sub>) の方向に作用します。そのため、H<sup>+</sup>も減少し、呼吸性アルカローシス(によるアルカリ血症)がもたらされます。
血漿のこの変化に対し、重炭酸緩衝系は、H<sup>+</sup> + HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> → H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> → H<sub>2</sub>O + CO<sub>2</sub> (図中では H<sub>2</sub> → CO<sub>2</sub>) の方向に作用します。そのため、H<sup>+</sup>も減少し、呼吸性アルカローシス(によるアルカリ血症)がもたらされます。
<br style="clear:both;" />  
<br style="clear:both;" />  

2015年7月17日 (金) 12:29時点における版

POINT!
04524.jpg
04382.jpg

肺の機能亢進そのものにより(重炭酸緩衝系の作用なしに)、動脈血に最初に起こる変化は、低CO2血症です。

04432.jpg

血漿のこの変化に対し、重炭酸緩衝系は、H+ + HCO3- → H2CO3 → H2O + CO2 (図中では H2 → CO2) の方向に作用します。そのため、H+も減少し、呼吸性アルカローシス(によるアルカリ血症)がもたらされます。

Challenge Quiz

1.

肺の機能亢進そのものにより(重炭酸緩衝系の作用なしに)、動脈血に最初に起こる変化は、CO2の減少、すなわち、 高CO2血症 代謝性アルカローシス(によるアルカリ症) 呼吸性アルカローシス(によるアルカリ血症) 呼吸性アシドーシス(による酸血症) 低CO2血症 代謝性アシドーシス(による酸血症) である。血漿のこの変化に対し、重炭酸緩衝系は、  H+ + HCO3- → H2CO3 → H2O + CO2 H+ + HCO3- ← H2CO3 ← H2O + CO2 の方向に作用する。そのため、H+は  増大 減少 する。すなわち、 代謝性アシドーシス(による酸血症) 呼吸性アルカローシス(によるアルカリ血症) 代謝性アルカローシス(によるアルカリ血症) 呼吸性アシドーシス(による酸血症) がもたらされる。

2.

肺の機能亢進により 代謝性アルカローシス(によるアルカリ血症) 呼吸性アシドーシス(による酸血症) 代謝性アシドーシス(による酸血症) 呼吸性アルカローシス(によるアルカリ血症) がもたらされる。

3.

肺の機能亢進そのものにより(重炭酸緩衝系の作用なしに)、動脈血に最初に起こる変化は、CO2の減少、すなわち、 代謝性アシドーシス(による酸血症) 代謝性アルカローシス(によるアルカリ症) 高CO2血症 低CO2血症 呼吸性アシドーシス(による酸血症) 呼吸性アルカローシス(によるアルカリ血症) である。

4.

図の変化に対し、重炭酸緩衝系は  H+ → CO2 (正確には、H+ + HCO3- → H2CO3 → H2O + CO2) H+ ← CO2 (正確には、H+ + HCO3- ← H2CO3 ← H2O + CO2) の方向に作用する。

/wiki/images/b/b0/04382.jpg