「電解質と体液/腎臓と肺、それぞれの機能低下と機能亢進/アシドーシス、アルカローシスの種類/分類」の版間の差分

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*原疾患により、血漿中のCO<sub>2</sub>が増大し、重炭酸緩衝系(H<sup>+</sup> ← CO<sub>2</sub>方向の変換)のためにH<sup>+</sup>を増大させる病態を、呼吸性アシドーシスという。
*原疾患により、血漿中のCO<sub>2</sub>が増大し、重炭酸緩衝系(H<sup>+</sup> ← CO<sub>2</sub>方向の変換)のためにH<sup>+</sup>を増大させる病態を、呼吸性アシドーシスという。
*H<sup>+</sup>が、原疾患そのものにより増大する病態を、代謝性アシドーシスいう。}}
*H<sup>+</sup>が、原疾患そのものにより増大する病態を、代謝性アシドーシスという。}}





2021年9月4日 (土) 08:36時点における版

以上の説明により、アシドーシスにも...

  1. 肺の機能が低下し、動脈血中のCO2が増大し、さらに、重炭酸緩衝系(H+ ← CO2方向の変換)のためにH+を増大させるアシドーシス
  2. 腎臓の機能低下など、原疾患そのもののためにH+を増大させるアシドーシス

の2種類あることにお気づきでしょうか?


POINT!


アルカローシスも同様です。

POINT!


以上から下記の表のようにまとめられます。

Resp-metabo-acidosis-alkalosis-basic.jpg

Challenge Quiz

1.

肺の機能低下(肺炎)により動脈血に最初に起こる変化は、 H+ CO2 増加 減少 であり、 呼吸性 代謝性   アシドーシス(による酸血症) アルカローシス(によるアルカリ血症) がもたらされる。

2.

腎臓の機能低下(腎不全)により動脈血に最初に起こる変化は、 H+ CO2 増加 減少 であり、 呼吸性 代謝性   アシドーシス(による酸血症) アルカローシス(によるアルカリ血症) がもたらされる。

3.

肺の機能亢進(過換気症候群)により動脈血に最初に起こる変化は、 H+ CO2 増加 減少 であり、 呼吸性 代謝性   アシドーシス(による酸血症) アルカローシス(によるアルカリ血症) がもたらされる。

4.

腎臓の機能亢進(アルドステロン症)により動脈血に最初に起こる変化は、 H+ CO2 増加 減少 であり、 呼吸性 代謝性   アシドーシス(による酸血症) アルカローシス(によるアルカリ血症) がもたらされる。