「電解質と体液/肺、腎による酸性物質の排出と血漿緩衝系のはたらき/重炭酸緩衝系」の版間の差分

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{{Point|重炭酸緩衝系は、H<sup>+</sup>とCO<sub>2</sub>を相互に変換している。}}
{{Point|重炭酸緩衝系は、H<sup>+</sup>とCO<sub>2</sub>を相互に変換している。}}
[[メディア:BicarbonateBufferIntro-Jpn.mp4|動画と音声での説明]]<br>
血漿緩衝系の中でも、重炭酸緩衝系はユニークな位置づけにあります。
血漿緩衝系の中でも、重炭酸緩衝系はユニークな位置づけにあります。
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1.腎臓が排泄するH<sup>+</sup>と、肺が排出するCO<sub>2</sub>を、相互に変換できます。つまり、血中にH<sup>+</sup>が放出されると、かなりの部分をCO<sub>2</sub>に変換します。逆に、CO<sub>2</sub>をH<sup>+</sup>に変換することも可能です。
1.腎臓が排泄するH<sup>+</sup>と、肺が排出するCO<sub>2</sub>を、相互に変換できます。つまり、血中にH<sup>+</sup>が放出されると、かなりの部分をCO<sub>2</sub>に変換します。逆に、CO<sub>2</sub>をH<sup>+</sup>に変換することも可能です。


2.血漿の緩衝力の約半分は、重炭酸緩衝系によります。  
2.血漿の緩衝力の約半分は、重炭酸緩衝系によります。  


のふたつが、ユニークさの理由です。重炭酸緩衝系は、化学的に正しく書くと、H<sup>+</sup> + HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> &larr;&rarr; H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> &larr;&rarr; H<sub>2</sub>O + CO<sub>2</sub>となります。それを略して、図中には、H<sup>+</sup>&larr;&rarr;CO<sub>2</sub>とあらわします。
のふたつが、ユニークさの理由です。
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重炭酸緩衝系は、化学的に正しく書くと、<br>
H<sup>+</sup> + HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> &larr;&rarr; H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> &larr;&rarr; H<sub>2</sub>O + CO<sub>2</sub><br>
となります。それを略して、図中には、<br>
H<sup>+</sup>&larr;&rarr;CO<sub>2</sub><br>
とあらわします。一歩一歩では<br>
H<sup>+</sup> + HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> &larr;&rarr; H<sub>2</sub>O + CO<sub>2</sub><br>
と記載することがもっとも多いです。
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<GIFT>
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::チャレンジクイズ::
//LEVEL:2
//RAND
血漿緩衝系のうち、もっとも緩衝力の強いのは {~=重炭酸緩衝系~リン酸緩衝系~ヘモグロビン緩衝系~タンパク質緩衝系}である。


//LEVEL:4
//LEVEL:1
//RAND  
//RAND  
重炭酸緩衝系、リン酸緩衝系、ヘモグロビン緩衝系、タンパク質緩衝系のうち、もっとも緩衝力の強いのは {~=重炭酸緩衝系~リン酸緩衝系~ヘモグロビン緩衝系~タンパク質緩衝系}である。  
血漿緩衝系のうち、もっとも緩衝力の強いのは {~=重炭酸緩衝系~リン酸緩衝系~ヘモグロビン緩衝系~タンパク質緩衝系}である。
[[画像:04406.jpg|590px]]


//LEVEL:2  
//LEVEL:2  
//RAND
{~=重炭酸緩衝系~リン酸緩衝系~ヘモグロビン緩衝系~タンパク質緩衝系}には、H<sup>+</sup>とCO<sub>2</sub>とを相互に変換できる作用がある。
//LEVEL:1
//RAND  
//RAND  
{~=重炭酸緩衝系~リン酸緩衝系~ヘモグロビン緩衝系~タンパク質緩衝系}には、H<sup>+</sup>とCO<sub>2</sub>とを相互に変換できる作用がある。  
{~=重炭酸緩衝系~リン酸緩衝系~ヘモグロビン緩衝系~タンパク質緩衝系}には、H<sup>+</sup>とCO<sub>2</sub>とを相互に変換できる作用がある。  
[[画像:04406.jpg|590px]]
</GIFT>
</GIFT>

2024年3月21日 (木) 14:02時点における最新版

POINT!

動画と音声での説明
血漿緩衝系の中でも、重炭酸緩衝系はユニークな位置づけにあります。

04406.jpg

1.腎臓が排泄するH+と、肺が排出するCO2を、相互に変換できます。つまり、血中にH+が放出されると、かなりの部分をCO2に変換します。逆に、CO2をH+に変換することも可能です。

2.血漿の緩衝力の約半分は、重炭酸緩衝系によります。

のふたつが、ユニークさの理由です。
重炭酸緩衝系は、化学的に正しく書くと、
H+ + HCO3- ←→ H2CO3 ←→ H2O + CO2
となります。それを略して、図中には、
H+←→CO2
とあらわします。一歩一歩では
H+ + HCO3- ←→ H2O + CO2
と記載することがもっとも多いです。

Challenge Quiz

1.

血漿緩衝系のうち、もっとも緩衝力の強いのは  重炭酸緩衝系 リン酸緩衝系 ヘモグロビン緩衝系 タンパク質緩衝系 である。

2.

血漿緩衝系のうち、もっとも緩衝力の強いのは  重炭酸緩衝系 リン酸緩衝系 ヘモグロビン緩衝系 タンパク質緩衝系 である。

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3.

重炭酸緩衝系 リン酸緩衝系 ヘモグロビン緩衝系 タンパク質緩衝系 には、H+とCO2とを相互に変換できる作用がある。

4.

重炭酸緩衝系 リン酸緩衝系 ヘモグロビン緩衝系 タンパク質緩衝系 には、H+とCO2とを相互に変換できる作用がある。

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