「電解質と体液/肺、腎による酸性物質の排出と血漿緩衝系のはたらき/重炭酸緩衝系の基本的作用/血中のCO2濃度が上昇」の版間の差分

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<table border="1"> <tr><th>変化の前</th> <th>H<sup>+</sup></th> <th>←→</th> <th>CO<sub>2</sub></th></tr><tr><th>動脈血に最初に起こる変化</th><td> </td> <td> </td><td>↑↑</td></tr> <tr><th>重炭酸緩衝系の作用</th><td>↑ </td> <td>←</td> <td>↓ </td></tr> <tr><th>総和</th><td>↑</td><td>← </td><td>↑</td></tr></table>
<table border="1"> <tr><th>変化の前</th> <th>H<sup>+</sup></th> <th>←→</th> <th>CO<sub>2</sub></th></tr><tr><th>動脈血に最初に起こる変化</th><td> </td> <td> </td><td>↑↑</td></tr> <tr><th>重炭酸緩衝系の作用</th><td>↑ </td> <td>←</td> <td>↓ </td></tr> <tr><th>総和</th><td>↑</td><td>←→</td><td>↑</td></tr></table>





2016年3月23日 (水) 11:13時点における版

POINT!


04378.jpg

(肺炎などにより)肺機能が低下すると動脈血中のCO2が増大します。これが下表(1行目)の「動脈血に最初に起こる変化」です。



変化の前 H+ ←→ CO2
動脈血に最初に起こる変化   ↑↑
重炭酸緩衝系の作用↑  ↓ 
総和←→


この際(表の2行目)、重炭酸緩衝系は、 H+ ← CO2 ( H+ + HCO3- ← H2O + CO2 )の方向に作用します。この化学反応は、CO2を減少させるので、「最初の増減を打ち消す方向」です。これによりH+は増大します。

また、「最初の増減量より少ない量」化学反応が進むため、緩衝系により減少するCO2の量(↓)は、最初に増大する量(↑↑)より小さくなります。そのため、総和(表の3行目)としては、CO2もH+も増大します。


04379.jpg

注意!!この図は重炭酸緩衝系の方向と表の総和とを図示しています。



Challenge Quiz

1.

CO2の増大に対して重炭酸緩衝系が作用すると、H+増大 減少 する。