「電解質と体液/肺、腎による酸性物質の排出と血漿緩衝系のはたらき/重炭酸緩衝系の作用」の版間の差分

提供:一歩一歩
ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
26行目: 26行目:
//RAND  
//RAND  
重炭酸緩衝系により、腎、肺は、負荷を分担できる。 {~=正~誤}  
重炭酸緩衝系により、腎、肺は、負荷を分担できる。 {~=正~誤}  
//LEVEL:4
//RAND
運動により、筋から乳酸が血中に放出された。血漿緩衝系がなければ、乳酸が遊離するH<sup>+</sup>は、pHを {~上昇~=低下}させてしまう。しかし、血漿緩衝系、特に、重炭酸緩衝系の重炭酸イオンは {~酸性~=アルカリ性}物質であり、H<sup>+</sup>と結合することで、運動時のH<sup>+</sup>の {~=増大~減少}を緩衝する。この際、重炭酸緩衝系は {~H<sup>+</sup>+HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> &larr; H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> &larr; H<sub>2</sub>O+CO<sub>2</sub>~=H<sup>+</sup>+HCO<sub>3</sub><sup>-</sup> &rarr; H<sub>2</sub>CO<sub>3</sub> &rarr; H<sub>2</sub>O+CO<sub>2</sub>}の方向に作用し、重炭酸イオンは {~=減少~増大}し、CO<sub>2</sub>が {~=生成~分解}される。さらに、運動時、換気が {~=亢進~低下}することにより、重炭酸イオンの緩衝作用を {~=助長~阻害}する。


//LEVEL:3  
//LEVEL:3  
//RAND  
//RAND  
運動により、筋から乳酸が血中に放出された。血漿緩衝系がなければ、乳酸が遊離するH<sup>+</sup>は、pHを {~上昇~=低下}させてしまう。しかし、血漿緩衝系の一部である重炭酸緩衝系はH<sup>+</sup>をCO<sub>2</sub>に変換することで、運動時のH<sup>+</sup>の {~=増大~減少}を緩衝する。
運動により、筋から乳酸が血中に放出された。血漿緩衝系がなければ、乳酸が遊離するH<sup>+</sup>は、pHを大きく {~上昇~=低下}させてしまう。しかし、血漿緩衝系の一部である重炭酸緩衝系はH<sup>+</sup>をCO<sub>2</sub>に変換することで、pHの変化を {~大きく~=小さく}する。


//LEVEL:3  
//LEVEL:3  
39行目: 35行目:
激しい運動中の乳酸の大量生成により、動脈血に最初に起こる変化は、 {=H<sup>+</sup>~CO<sub>2</sub>}濃度の {~=増大~減少}である。  
激しい運動中の乳酸の大量生成により、動脈血に最初に起こる変化は、 {=H<sup>+</sup>~CO<sub>2</sub>}濃度の {~=増大~減少}である。  


//LEVEL:4
//RAND
激しい運動により(重炭酸緩衝系の作用なしに)、動脈血に最初に起こる変化は、H<sup>+</sup>増大、すなわち {~呼吸性アシドーシス(による酸血症)~=代謝性アシドーシス(による酸血症)~呼吸性アルカローシス(によるアルカリ血症)~代謝性アルカローシス(によるアルカリ血症)~高CO<sub>2</sub>血症~低CO<sub>2</sub>血症}である。
//LEVEL:4
//RAND
激しい運動により、{~呼吸性アシドーシス(による酸血症)~=代謝性アシドーシス(による酸血症)~呼吸性アルカローシス(によるアルカリ血症)~代謝性アルカローシス(によるアルカリ血症)~高CO<sub>2</sub>血症~低CO<sub>2</sub>血症}がもたらされる。
</GIFT>
</GIFT>

2016年6月8日 (水) 12:57時点における版

POINT!

筋肉から急激に乳酸が放出された場合を例に、ふたつの作用を考えてみよう!

04416.jpg

激しい運動により筋肉細胞から乳酸(H+)が急激に血中へ放出された(左図)とします。これは、血漿のH+濃度を増大します(pHを低下させる)。血中乳酸濃度は、激しい運動により1→5 mEq/Lなどと上昇し得ます。これは、pHを約0.4低下させ得ます。pHが7.4から7.0へ低下することは、致死的です。酸(H+)の排泄は、腎臓の仕事ですが、時間がかかってしまい、その間、pHは低下したままです。

BB-hypermetabolism.jpg

しかし重炭酸緩衝系は、H+が増大すると、 H+ → CO2 の方向に化学反応が進行します(左図)。これは、放出されたH+を迅速にCO2に変換します。

04417.jpg

重炭酸緩衝系の作用により、pHの低下を軽減させることができます。

水素イオン濃度(pH)の迅速な調節作用だ!

また、これは、腎臓の負荷(H+の排出)の一部を、肺に分担させたことにもなります。

負荷分担作用だ!

Challenge Quiz

1.

重炭酸緩衝系によるpH調節は、腎臓によるpH調節より  速い 遅い

2.

重炭酸緩衝系により、腎、肺は、負荷を分担できる。 

3.

運動により、筋から乳酸が血中に放出された。血漿緩衝系がなければ、乳酸が遊離するH+は、pHを大きく  上昇 低下 させてしまう。しかし、血漿緩衝系の一部である重炭酸緩衝系はH+をCO2に変換することで、pHの変化を {~大きく~=小さく}する。

4.

激しい運動中の乳酸の大量生成により、動脈血に最初に起こる変化は、  H+ CO2 濃度の  増大 減少 である。