電解質と体液/肺、腎による酸性物質の排出と血漿緩衝系のはたらき/血漿緩衝系のはたらき

提供:一歩一歩
2014年11月18日 (火) 21:44時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版
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POINT!
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安静時にも、血漿中には、約1 mEq/Lの乳酸があります。これは、水溶液にあると、pHを約3.9にし得る濃度です。他の代謝産物であるリン酸、乳酸、ケトン体などもあります。血漿中には、これらの酸性物質が同濃度で存在しますが、pHは7.4です。このように「アルカリ」であることが血漿緩衝系の主な作用です。

図のHCO3-は、重炭酸イオンであり、血漿緩衝系の代表として登場しています。

血漿緩衝系には...

  • 重炭酸緩衝系
  • リン酸緩衝系
  • ヘモグロビン緩衝系
  • タンパク質緩衝系

の4つが知られています。

Challenge Quiz

1.

血漿緩衝系の主な作用は アルカリ 造血 膠質浸透圧 酵素運搬 である。

2.

血漿緩衝系の作用により、H+が血漿に放出されたときのpHの低下は  大きく 小さく なる。

3.

血漿緩衝系の作用により、H+が血漿から喪失したときのpHの増大は  大きく 小さく なる。

4.

H+が血漿に放出された際、H+濃度上昇を軽減させるのは、腎臓のみの作用である。