「血液・骨髄・リンパ系/防御システム・白血球/はじめに」の版間の差分

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<<1>>「一歩一歩学ぶ生命科学(人体)/防御システム・白血球」では、人の体の防御システムを3つのレベルに分類します。  
<<1>>「一歩一歩学ぶ生命科学(人体)/防御システム・白血球」では、人の体の防御システムを3つのレベルに分類します。  



2013年4月14日 (日) 10:32時点における版

<<1>>「一歩一歩学ぶ生命科学(人体)/防御システム・白血球」では、人の体の防御システムを3つのレベルに分類します。


動画と音声での説明: Flash形式(Win, Mac) / MP4形式(iPad)


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第1レベルは、体外の非自己に対する画一的な防御システムです。「画一的」とは、多くのものを同じように扱う、という意味です。たとえば、皮膚は、多くの細菌を同じようにはねかえします。


第2レベルは、体内の非自己に対する画一的な防御システムです。好中球などによる防御システムは、体内の細胞・物質が「自己」か「非自己」かの識別をし、どのような非自己であるかは特定せずに同じように攻撃します。


第3レベルは、体内の非自己に対する固有の防御システムです。「固有」とは、非自己によって対応が異なる、ということです。たとえば、警察は、コソ泥と大犯罪組織の黒幕とでは、かなり違った対応をしています。免疫系は非自己により、対応が異なります。


<<2>>異物のことを「非自己」と表現することがあります。


人の体(の防御系)にとって細菌が「異物である」との表現はわかりやすいのですが、「非自己」と表現されることもあります。これは、異物でない、自分自身の細胞を「自己」と表現する対語なのです。


<<3>>「防御」と「攻撃」との、一般的には反対の意味の用語が、同じ現象をさして使われることがあります。


警察が犯罪組織を逮捕する時は、治安と国民とを防御しているのですけれど、逮捕は時に攻撃的です。 同様に、人の体(の防御系)も侵入した細菌を攻撃して体を防御しています。