消化器系/大腸/分泌・運動

提供:一歩一歩
2017年3月9日 (木) 14:33時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版
ナビゲーションに移動 検索に移動

大腸では、主にNa+の能動的吸収にともなう水分の受動的吸収が行なわれています。消化酵素はほとんど分泌されていません。粘液は分泌されており、糞便の移動をなめらかにします。他の消化管と同様、大腸の運動も迷走神経を介した副交感神経により亢進し、交感神経により抑制されます。 

大腸に特徴的な運動がいくつか知られています。

*胃回盲反射 gastroileal reflex 胃に食物が入ると胃だけではなく、回盲部の蠕動が亢進し、小腸内容物が大腸に送られてきます。この反射を胃回盲反射gastroileal reflexとよびます。

*大蠕動 mass peristalsis 大腸の広い範囲の平滑筋が同時に収縮することがあります。これにより順次、直腸へ糞便が送られます。

*胃大腸反射 gastro-colic reflex 胃に食物が入ると胃だけではなく、大腸の大蠕動などが亢進することがあります。この反射を胃大腸反射 gastro-colic reflexとよびます。

*排便 言うまでもなく、排便は大腸(特に直腸)の働きです。

Challenge Quiz

1.

大腸が主に吸収しているのは 栄養素 水分 である。

2.

大腸からは多くの消化酵素が分泌されている。

3.

大腸では、大蠕動という、小腸にはない運動がみられる。

4.

胃に食物が入ると回盲部の蠕動が 抑制 亢進 される。