消化器系/大腸/分泌・運動

提供:一歩一歩
2014年11月12日 (水) 23:38時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版
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大腸では、主にNa+の能動的吸収にともなう水分の受動的吸収が行なわれています。消化酵素はほとんど分泌されていません。粘液は分泌されており、糞便の移動をなめらかにします。他の消化管と同様、大腸の運動も迷走神経を介した副交感神経により亢進し、交感神経により抑制されます。 

大腸運動には蠕動運動、分節運動以外に脊髄反射性の運動がいくつか知られています。胃に食物が入ると胃だけではなく、回盲部の蠕動が亢進し、小腸内容物が大腸に送られてきます。この反射を胃回盲反射gastroileal reflexとよびます。また、ある範囲の平滑筋が同時に収縮することがあります。これが大蠕動 mass peristalsis であり、胃大腸反射 gastro-colic reflexにより生じ、順次、直腸へ糞便を送る役目があります。

胃大腸反射などは、機能的には、排便反射に含まれます。

Challenge Quiz

1.

大腸では、大蠕動という、小腸にはない運動がみられる。

2.

胃に食物が入ると回盲部の蠕動が 抑制 亢進 される。

3.

排便反射の中枢は 脊髄 大脳以外の脳 である。

4.

大腸での粘液分泌はおもに局所的反射による。

5.

大腸からは多くの消化酵素が分泌されている。