「泌尿器系/腎臓/腎機能の全体像/病態生理学/糸球体腎炎」の版間の差分

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炎症の病態生理のひとつに血管透過性が亢進することが上げられます。鼻炎により、鼻粘膜の血管透過性が亢進したのが鼻汁です。糸球体における炎症が糸球体腎炎であり、糸球体の血管透過性が亢進します。そのため、通常はろ過されない(小さい)タンパク質が1分間に約5 mgろ過されます。   
毎分腎動脈から、血漿中の水分が約500 ml流入しています。その中に大きいたんぱく質と小さいたんぱく質が入っています。ろ過される前の水分100 mlも同様です。


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水分は約100 mlが糸球体の中からボーマン嚢へろ過されます。


ろ過された水は、ボーマン嚢から尿細管へ流出します。その中に小さいたんぱく質が入っています。正常な腎臓ではろ過されないのですが、炎症のある腎臓では、糸球体の壁の「目」が粗くなり小さいたんぱく質がろ過されるのです。


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大きいたんぱく質ろ過されずに通過します。


タンパク質は有用な物質ですが、尿細管で再吸収されません。   
糸球体でろ過され、尿細管へ流出した約100 mlの水のうち、約99 mlが尿細管周囲毛細血管へ再吸収されます。


 
ろ過されたけれど、再吸収されなかった約1 mlの水ならびに小さいのたんぱく質は尿管へ流出します。    
ろ過(こし取り)と再吸収との結果、尿管へ流出するのは、1分間に水分1 mlと小さいたんぱく質5 mgです。同様の作用が30分間続くと、水分30 mlが流出し、小さいたんぱく質も150 mg流出します。    


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2014年1月27日 (月) 15:45時点における版

動画と音声での説明: Flash形式(Win, Mac) / MP4形式(iPad)


糸球体腎炎.jpg

毎分腎動脈から、血漿中の水分が約500 ml流入しています。その中に大きいたんぱく質と小さいたんぱく質が入っています。ろ過される前の水分100 mlも同様です。

水分は約100 mlが糸球体の中からボーマン嚢へろ過されます。

ろ過された水は、ボーマン嚢から尿細管へ流出します。その中に小さいたんぱく質が入っています。正常な腎臓ではろ過されないのですが、炎症のある腎臓では、糸球体の壁の「目」が粗くなり小さいたんぱく質がろ過されるのです。

大きいたんぱく質ろ過されずに通過します。

糸球体でろ過され、尿細管へ流出した約100 mlの水のうち、約99 mlが尿細管周囲毛細血管へ再吸収されます。

ろ過されたけれど、再吸収されなかった約1 mlの水ならびに小さいのたんぱく質は尿管へ流出します。



Challenge Quiz

1.

尿タンパクが出現した患者では高タンパク血症が考えられる.  正.誤 .

尿タンパクが出現した患者では  糸球体. 尿細管 の炎症が考えられる.

糸球体腎炎(糸球体の炎症が主病態)患者では.血中のタンパク質は 減少する. 特に変動しない. 増加する .

(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質が ろ過される. 正常人と同様、ろ過されない

(糸球体)腎炎患者において、小さいたんぱく質は尿細管で  (糸球体でろ過されなかったのだから)再吸収されない.(糸球体でろ過されたけれど)再吸収されない. (ろ過量の)わずかが再吸収される. (ろ過量の)約半分が再吸収される. (ろ過量の)大部分が再吸収される. (ろ過量の)全量が再吸収される .また、 生成されて分泌される. 血中から分泌される.分泌されない .

(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質が尿管を通って(尿中に) 流出する. 正常人と同様、流出しない

(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質が 再吸収される.正常人と同様、再吸収されない

(糸球体)腎炎では、(小さい)たんぱく質が血中で、正常人と比べて 増大する. あまり変わらない.減少する