泌尿器系/腎臓/老廃物の排泄/クレアチニン・クリアランスの計算

提供:一歩一歩
2023年2月7日 (火) 16:22時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版
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クレアチニン・クリアランスの計算方法を確認しておきます。

 
よごれ具合 ゴミ:5個/部屋1 m 2クレアチニン:1 mg/血漿(中の水分)100 mL
(1分間で)よごれ運び出し量(ゴミ箱内の)ゴミ:5個(尿中の)クレアチニン:1 mg
何・クリアランスゴミ・クリアランスクレアチニン・クリアランス
クリアランスの計算式 (1分間で)よごれ運び出し量/よごれ具合
(1分間での)クリアランス部屋 1 m 2血漿(中の水分)100 mL


実際のよごれ具合(=血漿のクレアチニン濃度)はクレアチニン10 μg/血漿1 mL程度であり、よごれの運び出し量は(1分間で)クレアチニン1,000 μg程度です。

9時00分に血漿のよごれ具合がクレアチニン10 μg/血漿1 mLとします。

(1分間での)1,000 μgのクレアチニンが尿と言うゴミ箱に運び出されました。

この図では、クレアチニンが運び出された(キレイになった)血漿は他の血漿と混ざらないで1カ所に集まっている、ことが想定されています。当然、循環系としては実際とは異なりますが、腎臓の機能としては正確に端的に示されています。


クリアランスの計算式
(1分間で)よごれ運び出し量/よごれ具合にあてはめると、

(1分間で)尿に運び出されたクレアチニンの量/血漿のクレアチニン濃度

=(1分間で)クレアチニン1,000 μg/(クレアチニン10 μg/血漿1 mL)

=(1分間で)血漿100 mL

すなわち、9時00分から9時01分の間、血漿100 mLからクレアチニンが運び出され、キレイになったことがわかります。

クリアランスとは「運び出されたよごれが占めていた所の広さ」ですので、「クレアチニン・クリアランス」とは、腎臓が運び出(排泄)したクレアチニンが占めていた血漿の体積であり、これが(1分間で)100 mLだったのです。


Challenge Quiz

1.

クレアチニン・クリアランスの正常値は、おおよそ100 mL/分である。単位のmLは  血漿 尿 の体積である。

2.

クレアチニン・クリアランスは、低値であるほど、腎機能は  良い 悪い

3.

血漿クレアチニン濃度は、低値であるほど、腎機能は  良い 悪い

4.

血漿クレアチニン濃度は、高値であるほど、クレアチニン・クリアランスは  小さい 大きい

5.

尿中クレアチニン排泄が多いほど、クレアチニン・クリアランスは  小さい 大きい

6.

ある物質の血漿濃度と尿中濃度、ならびに尿量より、クリアランスは求められる。 

7.

すべての物質のクリアランスは、その物質が糸球体でろ過される量をあらわす。 

8.

血漿クレアチニン濃度は、低値であるほど、腎機能は  良い 悪い

9.

血漿クレアチニン濃度は、高値であるほど、クレアチニン・クリアランスは  小さい 大きい

10.

尿中クレアチニン排泄が多いほど、クレアチニン・クリアランスは  小さい 大きい

11.

血漿クレアチニン濃度 1 mg/血漿(中の水分)100 mL、1分間の尿中クレアチニン排泄量 1 mg/分 のときのクレアチニン・クリアランスは? 10 mL/分 100 mL/分 1,000 mL/分

12.

血漿クレアチニン濃度 1 mg/血漿(中の水分)100 mL、1分間の尿中クレアチニン排泄量 1 mg/分 のときのクレアチニン・クリアランスは、100 mL mL/分 mg mg/分 である。