「泌尿器系/腎臓/尿細管/水チャンネル/発汗に対する調節」の版間の差分

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{{Point|発汗により、血漿浸透圧が上昇すると、負のフィードバック調節により、尿細管における水チャンネルの数は、通常より増加する。}}
{{Point|発汗により血漿浸透圧が上昇すると、負のフィードバックは、尿細管における水チャンネルの数を増加させる。}}
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[[メディア:6-sweatChannel-control.mp4|動画と音声での説明 ]]
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2020年2月9日 (日) 08:06時点における版

POINT!
6-incChannel-sweatingeffect1.jpg

発汗前の動画 発汗前(ベースライン)では恒常性が保たれていて、(水チャンネルを通じての)水分再吸収の血漿浸透圧低下作用は適度な強さであり、血漿浸透圧と尿浸透圧は正常(等張)、尿量も正常であるとしましょう。

6-sweatChannel-control1.jpg

図の①:発汗により水分が血漿から出るため、血漿浸透圧が上昇し(濃く、高張になり)ます。
図の②:これは、(水チャンネルを通じての)水分再吸収の血漿浸透圧低下作用と逆の方向です。そのため、(水チャンネルを通じての)水分再吸収の血漿浸透圧低下作用の強さは、発汗前(ベースライン)では適度でしたが、発汗で上昇した(濃く、高張になった)血漿浸透圧を戻すためにはその強さでは不足(青)となります。負のフィードバックによる調節が必要です。 発汗直後、調節前の動画

SweatDuringChannelControl.jpg

図の③:(水チャンネルを通じての)水分再吸収の血漿浸透圧低下作用が発汗前(ベースライン)の強さでは不足(青)なので、負のフィードバックが水チャンネルを増加(赤)させます。これにより腎臓での水分の再吸収は増加します。 発汗に対して水チャンネルが増加した直後の動画

6-sweatChannel-control2.jpg

図の④:水分の再吸収が増加し、薄い溶液(低張液)が血漿に入ります。発汗で上昇した(濃く、高張になった)血漿浸透圧は、発汗前の正常な(ベースラインの)浸透圧(等張)へ向けて低下します。
再吸収で薄い溶液(低張液)が尿細管から出るため、残る液の浸透圧は上昇し(濃く、高張になり)ます。水分再吸収も増加するため、尿細管に残る水分は減少します。つまり尿は濃く、少量になります。 発汗に対して水チャンネルが増加した後の血漿、尿の2次的変化の動画

Challenge Quiz

1.

発汗により血漿浸透圧が上昇すると、負のフィードバックは、尿細管における水チャンネルの数を  増加 減少 させる 。

2.

発汗すると血漿浸透圧は  上昇 低下 する。これは、腎臓の尿細管における水チャンネルの作用(血漿浸透圧の 上昇 低下 )と  同じ 逆の 方向であり、負のフィードバックは尿細管の水チャンネル数を  増加 減少 させ、水分の再吸収は  増加 減少 する。これは尿量を  減少 増加 させ、尿浸透圧を  上昇 低下 させ、血漿浸透圧を(等張へ向けて)  上昇 低下 させる。