「概論/遺伝/生化学と細胞内小器官/まとめ」の版間の差分

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[[メディア:CentralDogmaBasicSummary.mp4|動画と音声での説明]]
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遺伝子の生化学的名称はデオキシリボ核酸 deoxyribonucleic acid (DNA)です。DNAにはアデニン adenine (A)、 シトシン cytosine (C)、 グアニン guanine (G)、 チミン thymine (T)の4種の核酸塩基が並んでいます。その配列により、遺伝情報が保持されています。遺伝情報とは、たんぱく質の作り方です。<br>
メッセンジャー・リボ核酸 messenger ribonucleic acid (mRNA)、別名、伝令RNA、はDNAの一部を相補的に転写します。mRNAも核酸塩基が並んでいるのです。
RNAには、チミンのかわりにウラシル Uracil (U)があり、アデニン、グアニン、シトシン、ウラシル Uracil (U)の4種の核酸塩基が並んでいます。
DNAのグアニン(G)に対してRNAでは、相補的である、シトシン(C)が配列します。<br>
DNAのシトシン(C)に対してRNAでは、相補的である、グアニン(G)が配列します。<br>
DNAのアデニン(A)に対してRNAでは、相補的である、ウラシル(U)が配列します。<br>
DNAのチミン(T)に対してRNAでは、相補的である、アデニン(A)が配列します。<br>
リボ核酸 ribonucleic acid (RNA)は核の中から核の外へでて、遺伝情報を伝えます。
メッセンジャーRNA(mRNA、伝令RNA)は3核酸塩基(コドン)単位で1つのアミノ酸を決定しています。特定のコドンが特定のアミノ酸を決定しているのです。この対応は「翻訳」と呼ばれています。
コドンの配列によりアミノ酸が配列し、たんぱく質が生成されます。たんぱく質生成、翻訳の場はリボソームです。
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<table border="0"><tr><td>設計事務所 </td><td> 核 </td></tr><tr><td>設計図(マスター) </td><td> DNA </td></tr><tr><td>コピー室 </td><td> 核小体 </td></tr><tr><td>設計図の部分コピー </td><td> mRNA </td></tr><tr><td>建築現場 </td><td> リボソーム(核外、細胞質) </td></tr></table>
<table border="0"><tr><td>設計事務所 </td><td> 核 </td></tr><tr><td>設計図(マスター) </td><td> DNA </td></tr><tr><td>コピー室 </td><td> 核小体 </td></tr><tr><td>設計図の部分コピー </td><td> mRNA </td></tr><tr><td>建築現場 </td><td> リボソーム(核外、細胞質) </td></tr></table>
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喩えて言えば。。。<br>
設計事務所(核)においてビル建築のマスター設計図(DNA)が保管されています。重要性が高いため、マスター設計図(DNA)は門外不出です。情報が必要になると、マスター設計図(DNA)の一部がコピー室でコピーされます。その部分コピー(RNA)が設計事務所(核)を出て、建築現場(リボソーム)に情報を運びます。<br>


設計事務所(核)においてビル建築のマスター設計図(DNA)が保管されています。重要性が高いため、マスター設計図(DNA)は門外不出です。情報が必要になると、マスター設計図(DNA)の一部がコピー室でコピーされます。その部分コピー(RNA)が設計事務所(核)を出て、建築現場(リボソーム)に情報を運びます。


[[ファイル:geneticsorganelles.jpg|671px]]
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{=デオキシリボ核酸 deoxyribonucleic acid (DNA)~リボ核酸 ribonucleic acid (RNA)}は核内で遺伝情報を保持している。  
{=デオキシリボ核酸 deoxyribonucleic acid (DNA)~リボ核酸 ribonucleic acid (RNA)}は核内で遺伝情報を保持している。  


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//RAND  
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{~デオキシリボ核酸 deoxyribonucleic acid (DNA)~=リボ核酸 ribonucleic acid (RNA)}は核内から核外へ遺伝情報を運び出す。
{~デオキシリボ核酸 deoxyribonucleic acid (DNA)~=リボ核酸 ribonucleic acid (RNA)}は核内から核外へ遺伝情報を運び出す。


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DNAからmRNAへの情報の移動を{=転写~複写~翻訳}と言う。  
DNAからmRNAへの情報の移動を{=転写~複写~翻訳}と言う。  


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メッセンジャーRNA(mRNA)の塩基配列にしたがってアミノ酸が配列される(たんぱく質が生成される)過程を{=翻訳~転写~複写}という。
メッセンジャーRNA(mRNA)の塩基配列にしたがってアミノ酸が配列される(たんぱく質が生成される)過程を{=翻訳~転写~複写}という。
</GIFT>
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2024年3月11日 (月) 11:27時点における最新版

動画と音声での説明

遺伝子の生化学的名称はデオキシリボ核酸 deoxyribonucleic acid (DNA)です。DNAにはアデニン adenine (A)、 シトシン cytosine (C)、 グアニン guanine (G)、 チミン thymine (T)の4種の核酸塩基が並んでいます。その配列により、遺伝情報が保持されています。遺伝情報とは、たんぱく質の作り方です。

メッセンジャー・リボ核酸 messenger ribonucleic acid (mRNA)、別名、伝令RNA、はDNAの一部を相補的に転写します。mRNAも核酸塩基が並んでいるのです。 RNAには、チミンのかわりにウラシル Uracil (U)があり、アデニン、グアニン、シトシン、ウラシル Uracil (U)の4種の核酸塩基が並んでいます。

DNAのグアニン(G)に対してRNAでは、相補的である、シトシン(C)が配列します。
DNAのシトシン(C)に対してRNAでは、相補的である、グアニン(G)が配列します。
DNAのアデニン(A)に対してRNAでは、相補的である、ウラシル(U)が配列します。
DNAのチミン(T)に対してRNAでは、相補的である、アデニン(A)が配列します。

リボ核酸 ribonucleic acid (RNA)は核の中から核の外へでて、遺伝情報を伝えます。

メッセンジャーRNA(mRNA、伝令RNA)は3核酸塩基(コドン)単位で1つのアミノ酸を決定しています。特定のコドンが特定のアミノ酸を決定しているのです。この対応は「翻訳」と呼ばれています。

コドンの配列によりアミノ酸が配列し、たんぱく質が生成されます。たんぱく質生成、翻訳の場はリボソームです。

設計事務所  核
設計図(マスター)  DNA
コピー室  核小体
設計図の部分コピー  mRNA
建築現場  リボソーム(核外、細胞質)


喩えて言えば。。。
設計事務所(核)においてビル建築のマスター設計図(DNA)が保管されています。重要性が高いため、マスター設計図(DNA)は門外不出です。情報が必要になると、マスター設計図(DNA)の一部がコピー室でコピーされます。その部分コピー(RNA)が設計事務所(核)を出て、建築現場(リボソーム)に情報を運びます。


Geneticsorganelles.jpg


Challenge Quiz

1.

デオキシリボ核酸 deoxyribonucleic acid (DNA) リボ核酸 ribonucleic acid (RNA) は核内で遺伝情報を保持している。

2.

デオキシリボ核酸 deoxyribonucleic acid (DNA) リボ核酸 ribonucleic acid (RNA) は核内から核外へ遺伝情報を運び出す。

3.

DNAからmRNAへの情報の移動を 転写 複写 翻訳 と言う。

4.

メッセンジャーRNA(mRNA)の塩基配列にしたがってアミノ酸が配列される(たんぱく質が生成される)過程を 翻訳 転写 複写 という。