「概論/エネルギー代謝/グルコースの嫌気的代謝と好気的代謝/グルコースの好気的代謝」の版間の差分

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{{Point|グルコース(ブドウ糖)などの栄養素は、嫌気的代謝の後、酸素を使ったエネルギー代謝、好気的代謝を受ける。}}
{{Point|ブドウ糖などの栄養素は、嫌気的代謝の後、酸素を使ったエネルギー代謝、好気的代謝を受ける。}}
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 ブドウ糖の嫌気的代謝(解糖)の分解産物は、酸素を用いた化学反応により、水(H<sub><font size="1">2</font></sub>O)と二酸化炭素(CO<sub><font size="1">2</font></sub>)とにまで分解されます。この過程で、残っていたエネルギー(630 kcal)がATPに移行します。たとえていうなら、完全燃焼です。ピルビン酸に残っていた多くの化学的エネルギーがすべて取り出され、36 molものATPが生成されます。ブドウ糖1 molが代謝された場合、12 kcal/mol &times; 36 mol = 432 kcalが、好気的代謝により利用可能なエネルギーとなります。好気的代謝は、ミトコンドリア内で行われています。
好気的代謝は酸素を使って、嫌気的代謝の分解産物に残っているエネルギーをゆっくりと時間をかけて取り出す代謝です。効率は高く、多くのエネルギーが取り出され、分解産物は二酸化炭素などです。
取り出された大量のエネルギーによりゆっくりとアデノシン二リン酸(ADP)とリン酸とが結合し、大量のATPが生成します。これも時間がかかります。
二酸化炭素と水は、排出されます。<br>
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化学的エネルギーの数値を記載しました。嫌気的代謝の分解産物にはまだ630kcal/molものエネルギーが残っています。アデノシン二リン酸(ADP)とアデノシン三リン酸(ATP)とのエネルギー差は12kcal/molです。ATPは36モルも生成されます。好気的代謝はミトコンドリアの中で行われています。
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また、代謝産物の二酸化炭素と水とは体内に蓄積しにくいため長く持続できる代謝です。


 酸素を必要とし、エネルギー代謝の効率が高く、多くのATPを生成させます。しかし、複雑であり、ステップの多い化学反応であるため、時間がかかります。一定時間に行える好気的代謝は少なく、一定時間に生成できるATPの量も少ないです。 
{{QuizTitle}}
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<GIFT>
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::チャレンジクイズ::
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//RAND  
//RAND  
好気的代謝は、呼吸機能に依存{=する~しない}
好気的代謝は、{速い~=遅い}代謝である。


//LEVEL:3
//LEVEL:1
//RAND  
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好気的代謝は、たとえて言うなら、{=完全燃焼~不完全燃焼}である。
好気的代謝は、{速い~=遅い}代謝である。
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//LEVEL:2  
//LEVEL:2  
//RAND  
//RAND  
好気的代謝では、(一定量の栄養素から供給できる)ATP量が{=多い~少ない}
好気的代謝は、ミトコンドリアの{=~}で行われる。


//LEVEL:3
//LEVEL:1
//RAND
好気的代謝では、嫌気的代謝に比べて、化学反応のステップ数が{=多い~少ない}。
 
//LEVEL:3
//RAND
好気的代謝では,嫌気的代謝に比べて(短い)一定時間に合成できるATPの量が{~多い~=少ない}。
 
//LEVEL:2
//RAND  
//RAND  
好気的代謝は、ミトコンドリアの{=中~外}で行われる。
好気的代謝は、ミトコンドリアの{=中~外}で行われる。
[[画像:04022.jpg|590px]]


//LEVEL:3  
//LEVEL:3  
//RAND  
//RAND  
好気的代謝の代謝産物は、{~ピルビン酸~=水~=CO<sub>2</sub>}などである。  
好気的代謝の代謝産物は、{~ピルビン酸~=水~=CO<sub>2</sub>}などである。  
//LEVEL:2
//RAND
好気的代謝では、嫌気的代謝に比べて、代謝産物に含まれる化学的エネルギーが{~多い~=少ない}。


//LEVEL:3  
//LEVEL:3  
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長距離をジョギングする際、ATP生成の中心は、{~嫌気的代謝~=好気的代謝}である。  
長距離をジョギングする際、ATP生成の中心は、{~嫌気的代謝~=好気的代謝}である。  


//LEVEL:3
//LEVEL:1
//RAND
長距離をジョギングする際、ATP生成の中心は、{~嫌気的代謝~=好気的代謝}である。
[[画像:04022.jpg|590px]]
 
//LEVEL:2
//RAND
好気的代謝は、嫌気的代謝に比べて、時間が{=かかる~かからない}エネルギー代謝である。
 
//LEVEL:1
//RAND  
//RAND  
好気的代謝は、嫌気的代謝に比べて、時間が{=かかる~かからない}エネルギー代謝である。  
好気的代謝は、嫌気的代謝に比べて、時間が{=かかる~かからない}エネルギー代謝である。  
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</GIFT>
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2024年3月12日 (火) 14:52時点における最新版

POINT!

動画と音声での説明

Aerobic is slow.jpg


好気的代謝は酸素を使って、嫌気的代謝の分解産物に残っているエネルギーをゆっくりと時間をかけて取り出す代謝です。効率は高く、多くのエネルギーが取り出され、分解産物は二酸化炭素などです。 取り出された大量のエネルギーによりゆっくりとアデノシン二リン酸(ADP)とリン酸とが結合し、大量のATPが生成します。これも時間がかかります。 二酸化炭素と水は、排出されます。

04122.jpg


化学的エネルギーの数値を記載しました。嫌気的代謝の分解産物にはまだ630kcal/molものエネルギーが残っています。アデノシン二リン酸(ADP)とアデノシン三リン酸(ATP)とのエネルギー差は12kcal/molです。ATPは36モルも生成されます。好気的代謝はミトコンドリアの中で行われています。
また、代謝産物の二酸化炭素と水とは体内に蓄積しにくいため長く持続できる代謝です。

Challenge Quiz

1.

好気的代謝は、 速い 遅い 代謝である。

2.

好気的代謝は、 速い 遅い 代謝である。

/wiki/images/5/52/04022.jpg
3.

好気的代謝は、ミトコンドリアの で行われる。

4.

好気的代謝は、ミトコンドリアの で行われる。

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5.

好気的代謝の代謝産物は、 ピルビン酸 CO2 などである。

6.

好気的代謝の代謝産物は、嫌気的代謝の代謝産物と比べて、体外へ排出 しやすい しにくい

7.

好気的代謝は、嫌気的代謝と比べて、持続可能時間が 短い 長い

8.

長距離をジョギングする際、ATP生成の中心は、 嫌気的代謝 好気的代謝 である。

9.

長距離をジョギングする際、ATP生成の中心は、 嫌気的代謝 好気的代謝 である。

/wiki/images/5/52/04022.jpg
10.

好気的代謝は、嫌気的代謝に比べて、時間が かかる かからない エネルギー代謝である。

11.

好気的代謝は、嫌気的代謝に比べて、時間が かかる かからない エネルギー代謝である。

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