「循環器系/血管/血圧/動脈の弾性/動脈硬化症」の版間の差分

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(図下段)心室が弛緩して、血液を駆出しなくなると、血液が動脈壁を押す力は消え、心臓による血圧はなくなり、心臓による血流はなくなってしまいます。動脈壁に弾性がないため、拡大しなかった動脈は収縮しません。収縮しないため、拡張期血圧は低いままです。   
(図下段)心室が弛緩して、血液を駆出しなくなると、血液が動脈壁を押す力は消え、心臓による血圧はなくなり、心臓による血流はなくなってしまいます。動脈壁に弾性がないため、拡大しなかった動脈は収縮しません。収縮しないため、拡張期血圧は低いままです。   
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[[ファイル:03009.jpg|alt=03009.jpg|left|400px]]動脈の弾性の作用は、収縮期血圧の低下と、拡張期血圧の上昇でした。   
[[ファイル:03009.jpg|alt=03009.jpg|left|400px]]動脈の弾性の作用は、収縮期血圧の低下と、拡張期血圧の上昇でした。   



2013年10月10日 (木) 20:18時点における版

動画と音声での説明: Flash形式(Win, Mac) / MP4形式(iPad)

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(図上段)動脈硬化症の動脈壁には、弾性がありません。

心室が収縮して、血液が駆出されると、動脈壁が血液により内側から押され、血圧が上昇します。血圧があるので、毛細血管にも血流はあります。動脈壁に弾性がないため、動脈は拡大しません。拡大しないため、収縮期血圧は高いままです。

(図下段)心室が弛緩して、血液を駆出しなくなると、血液が動脈壁を押す力は消え、心臓による血圧はなくなり、心臓による血流はなくなってしまいます。動脈壁に弾性がないため、拡大しなかった動脈は収縮しません。収縮しないため、拡張期血圧は低いままです。

03009.jpg

動脈の弾性の作用は、収縮期血圧の低下と、拡張期血圧の上昇でした。

動脈硬化症では、動脈の弾性が低下してしまうことが主病態です。そのため、収縮期血圧を低下させる作用がなくなり、収縮期血圧が上昇する高血圧になってしまいます。また、拡張期血圧を上昇させる作用がなくなり、拡張期血圧が低下してしまいます。

収縮期は動脈が拡張しないので血圧が高く、拡張期は動脈が収縮しないので血圧が低くなります。


Challenge Quiz

1.

動脈硬化症では、動脈壁の弾性は 増大.低下 している。

動脈硬化症では、収縮期血圧は 上昇. 低下 している。

動脈硬化症では、弛緩期血圧は 上昇.低下 している。