「内分泌系/総論/他/分泌調節/「作用重視型調節」の図:省略バージョン」の版間の差分

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{{Point|「作用重視型調節」を受けるホルモン,標的細胞への命令,ホルモン作用のシステムにおいて,ホルモンを抜き,標的細胞への命令,作用だけの省略した負のフィードバックシステムとみなすことができる.}}
{{Point|「作用重視型調節」を受けるホルモン,標的細胞への命令,ホルモン作用のシステムにおいて,ホルモンを抜き,標的細胞への命令,作用だけの省略した負のフィードバックシステムとみなすことができる.}}


[[ファイル:00692.gif|alt=00692.gif|none|400px]][[ファイル:00693.gif|alt=00693.gif|none|400px]]例えば,アルドステロン分泌に依存して標的細胞である腎臓のNa<sup>+</sup>再吸収ポンプへ命令が届けられ,ポンプは活動しています.さらに, Na<sup>+</sup>再吸収ポンプ活動に依存して,ホルモン作用として,循環血しょう量増大,血圧上昇がもたらされます.循環血しょう量増大,血圧上昇がモニターされ,負のフィードバックシステムにより,アルドステロンの分泌と血中濃度が調節されているわけです.(復習でした)「アルドステロン分泌と血中濃度上昇」を省略してしまうことも可能です(右図).すなわち,腎臓のNa<sup>+</sup>再吸収ポンプ活動に依存して循環血しょう量増大,血圧上昇がもたらされます.さらに,循環血しょう量,血圧がモニターされて,負のフィードバックシステムにより,腎臓のNa<sup>+</sup>再吸収ポンプ活動が調節されている,と簡単にできます.すなわち,負のフィードバックシステムにおける「結果」である「循環血しょう量増大,血圧上昇」が設定値より少ないとき,「原因」である腎臓のNa<sup>+</sup>再吸収ポンプ活動が増大します.一方,「結果」である「循環血しょう量増大,血圧上昇」が設定値より多いとき,「原因」である腎臓のNa<sup>+</sup>再吸収ポンプ活動が減少します.これは,「作用重視型調節」を受けているホルモンだけの特徴です.「濃度重視型調節」を受けているホルモンでは,ホルモン作用はモニターされていないためです.  
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標的臓器への命令,ホルモン作用はホルモン分泌と血中濃度に依存しています.すなわち,「ホルモン作用」が設定値より少ないとき,ホルモン生成、内分泌,血中濃度,標的細胞への命令のすべてが増大します.一方,「ホルモン作用」が設定値より多いとき,ホルモン生成、内分泌,血中濃度,標的細胞への命令のすべてが減少します(左図).となると,「作用」がモニターされ,標的細胞への命令に負のフィードバックをかけている,と考えることもできます(右図).
 
 
例えば,アルドステロン分泌に依存して標的細胞である腎臓のNa<sup>+</sup>再吸収ポンプへ命令が届けられ,ポンプは活動しています.さらに, Na<sup>+</sup>再吸収ポンプ活動に依存して,ホルモン作用として,循環血しょう量増大,血圧上昇がもたらされます.循環血しょう量増大,血圧上昇がモニターされ,負のフィードバックシステムにより,アルドステロンの分泌と血中濃度が調節されているわけです.(復習でした)
 
 
「アルドステロン分泌と血中濃度上昇」を省略してしまうことも可能です(右図).すなわち,腎臓のNa<sup>+</sup>再吸収ポンプ活動に依存して循環血しょう量増大,血圧上昇がもたらされます.さらに,循環血しょう量,血圧がモニターされて,負のフィードバックシステムにより,腎臓のNa<sup>+</sup>再吸収ポンプ活動が調節されている,と簡単にできます.すなわち,負のフィードバックシステムにおける「結果」である「循環血しょう量増大,血圧上昇」が設定値より少ないとき,「原因」である腎臓のNa<sup>+</sup>再吸収ポンプ活動が増大します.一方,「結果」である「循環血しょう量増大,血圧上昇」が設定値より多いとき,「原因」である腎臓のNa<sup>+</sup>再吸収ポンプ活動が減少します.これは,「作用重視型調節」を受けているホルモンだけの特徴です.「濃度重視型調節」を受けているホルモンでは,ホルモン作用はモニターされていないためです.  
 
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2013年4月11日 (木) 18:53時点における版

POINT!
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標的臓器への命令,ホルモン作用はホルモン分泌と血中濃度に依存しています.すなわち,「ホルモン作用」が設定値より少ないとき,ホルモン生成、内分泌,血中濃度,標的細胞への命令のすべてが増大します.一方,「ホルモン作用」が設定値より多いとき,ホルモン生成、内分泌,血中濃度,標的細胞への命令のすべてが減少します(左図).となると,「作用」がモニターされ,標的細胞への命令に負のフィードバックをかけている,と考えることもできます(右図).


例えば,アルドステロン分泌に依存して標的細胞である腎臓のNa+再吸収ポンプへ命令が届けられ,ポンプは活動しています.さらに, Na+再吸収ポンプ活動に依存して,ホルモン作用として,循環血しょう量増大,血圧上昇がもたらされます.循環血しょう量増大,血圧上昇がモニターされ,負のフィードバックシステムにより,アルドステロンの分泌と血中濃度が調節されているわけです.(復習でした)


「アルドステロン分泌と血中濃度上昇」を省略してしまうことも可能です(右図).すなわち,腎臓のNa+再吸収ポンプ活動に依存して循環血しょう量増大,血圧上昇がもたらされます.さらに,循環血しょう量,血圧がモニターされて,負のフィードバックシステムにより,腎臓のNa+再吸収ポンプ活動が調節されている,と簡単にできます.すなわち,負のフィードバックシステムにおける「結果」である「循環血しょう量増大,血圧上昇」が設定値より少ないとき,「原因」である腎臓のNa+再吸収ポンプ活動が増大します.一方,「結果」である「循環血しょう量増大,血圧上昇」が設定値より多いとき,「原因」である腎臓のNa+再吸収ポンプ活動が減少します.これは,「作用重視型調節」を受けているホルモンだけの特徴です.「濃度重視型調節」を受けているホルモンでは,ホルモン作用はモニターされていないためです.



Challenge Quiz

1.

アルドステロン分泌と血中濃度に依存して腎尿細管のNa+再吸収ポンプは活動している。Na+;再吸収ポンプ活動に依存して、循環血漿量増大.~血圧上昇がもたらされる。循環血漿量増大、血圧上昇は、アルドステロンの分泌と血中濃度に負のフィードバックをかけている。循環血漿量増大、血圧上昇は腎尿細管のNa+再吸収ポンプの活動に負のフィードバックをかけている、と  言える. 言えない