概論/エネルギー代謝/主な病的代謝/ケトン体の蓄積

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2013年9月29日 (日) 15:57時点におけるSoichi.Nakatake (トーク | 投稿記録)による版
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POINT!
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ブドウ糖が細胞内にある程度ないと、クレブス回路(TCA回路)は回転しません(上述)。したがって、脂肪酸のβ-酸化が亢進して、アセチル-CoAが生成(「産生」)されてもクレブス回路に取込まれないことになります。このとき、アセチル-CoAはケトン体に変換され、ケトン体が体内に蓄積されます。β-酸化によって生成された水素が、電子伝達系と酸化的リン酸化反応とによってATPを生成します。ブドウ糖が細胞内に十分ある場合と比べて、低下する代謝は青で、増大する反応は赤で示しています。

Challenge Quiz

1.

細胞内のぶどう糖が不足すると、  ぶどう糖.脂肪酸 の代謝が主たるエネルギー代謝となる。

飢餓状態では、  ぶどう糖.脂肪酸 の代謝が主たるエネルギー代謝となる。

糖尿病では、  ぶどう糖.脂肪酸 の代謝が主たるエネルギー代謝となる。

細胞内の糖が不足すると、 解糖系.クレブス回路. 電子伝達系(ならびに共役した酸化的リン酸化反応). β-酸化 が低下する。

脂肪酸が受けなければならない代謝は 解糖系.クレブス回路.電子伝達系(ならびに共役した酸化的リン酸化反応).β-酸化 である。

細胞内の糖が不足したために脂肪酸の代謝が亢進すると、  乳酸.ケトン体 が蓄積する。

糖尿病では細胞内と血中の 乳酸.ケトン体 が  減少.増大 する。

絶食状態では細胞内と血中の 乳酸.ケトン体 が  減少.増大 する。