「内分泌系/下垂体があまり関与しないホルモン/グルカゴン・インスリン/インスリン/分泌不足などによる疾患(糖尿病)/分類/2型糖尿病/病態/膵臓の分泌不全(簡略説明)」の版間の差分

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{{Point|2型糖尿病では、膵臓の分泌不全のために、インスリンの生成、内分泌、血中濃度が遅延して小さく上昇する。}}
{{Point|2型糖尿病では、膵臓の分泌不全のために、インスリン(の生成、内分泌、血中濃度)が遅延して小さく上昇する。}}
[[メディア:pancreas-exhaustion.mp4|動画と音声での説明]][[ファイル:pancreas-no-exhaustion.jpg|none|600px]]
[[メディア:DMtype2InsulinInsufficiency.mp4|動画と音声での説明]]
インスリンは血糖を低下させます。12時に食事したとします。食事は血糖を上昇させます。このふたつは逆の方向であるため、インスリンの血糖低下作用が不足になります。
[[ファイル:InsulinMeal@Noon.jpg|left|500px]]12時に食事したとします。食事により血糖は上昇します。インスリン(の生成、内分泌、血中濃度)は血糖を低下させます。
 
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このとき、負のフィードバックはインスリンを亢進させ、血糖低下作用は強くなります。この反応は早く、30分くらいでピークになります。上昇していた血糖は2時間位でだいたい下がります。
[[ファイル:pancreasSufficiency.jpg|left|500px]]
これらは<font color="#00f">逆の方向(青)</font>なので、負のフィードバックはインスリン(の生成、内分泌、血中濃度)を<font color="#ff0000">亢進(赤)</font>させ、血糖低下作用は増強します。正常人ではこの反応は早く、30分くらい(時計は午後12:30)でピークになります。上昇していた血糖は元の血糖に2時間位(時計は午後2:00)でだいたい下がります。
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[[ファイル:pancreasInsufficiency.jpg|left|500px]]
[[ファイル:pancreas-exhaustion.jpg|none|600px]]
2型糖尿病では、膵臓の分泌が不全になります(不充分です)。そのため、12時に食事して血糖が上がった場合、負のフィードバックがインスリン(の生成、内分泌、血中濃度)を亢進させるのが遅延します。ピークになるのに1.5時間位かかってしまいます(時計は午後1:30)。しかも、その亢進(赤枠の上向きの矢印)は正常(2番目の図)より小さいのです。そのため、食事の2時間後(時計は午後2:00)では血糖は高いままです。
2型糖尿病では、膵臓の分泌が不全(不充分)です。そのため、12時に食事して、血糖が上がった場合、負のフィードバックがインスリンを亢進させるのが遅延します。ピークになるのに2,3時間かかってしまいます(しかも、そのピークは正常より小さいのです)。そのため、食事の2時間後で、血糖は高いままなのです。
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{{QuizTitle}}
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<GIFT>
<GIFT>
//LEVEL:3
//LEVEL:2
//RAND  
//RAND  
2型糖尿病では、膵臓の&beta;細胞の分泌は{=不全(不充分)である~活性化する}。
2型糖尿病での膵臓&beta;細胞分泌不全により、食後のインスリン(の生成、内分泌、血中濃度)亢進は{~迅速になる~=遅延する}。


//LEVEL:3
//LEVEL:2
//RAND  
//RAND  
膵臓β細胞の分泌不全により食後のインスリンの生成、内分泌、血中濃度は{~極めて低値である~上昇が遅延する~=上昇が小さい~上昇しない}。
膵臓β細胞の分泌不全によりインスリン(の生成、内分泌、血中濃度)は、正常人と比べて{~極めて低下する~亢進する~=食後の亢進が小さく、遅延する}。
 
 
 
//LEVEL:1
//RAND
膵臓β細胞の分泌不全によりインスリン(の生成、内分泌、血中濃度)は、正常人と比べて{~極めて低下する~亢進する~=食後の亢進が小さく、遅延する}。
[[画像:pancreasInsufficiency.jpg|590px]]
 


//LEVEL:3
//LEVEL:2
//RAND  
//RAND  
膵臓β細胞の分泌不全により食後の血糖値は{~極めて低下する~高値になる~=上昇が遅延する~上昇が小さい~上昇しない}。  
膵臓β細胞の分泌不全により食後の血糖は、正常人と比べて{~極めて低下する~=上昇する~食後の上昇が小さく、遅延する}。
</GIFT>
</GIFT>

2023年8月31日 (木) 14:59時点における最新版

POINT!

動画と音声での説明

InsulinMeal@Noon.jpg

12時に食事したとします。食事により血糖は上昇します。インスリン(の生成、内分泌、血中濃度)は血糖を低下させます。


PancreasSufficiency.jpg

これらは逆の方向(青)なので、負のフィードバックはインスリン(の生成、内分泌、血中濃度)を亢進(赤)させ、血糖低下作用は増強します。正常人ではこの反応は早く、30分くらい(時計は午後12:30)でピークになります。上昇していた血糖は元の血糖に2時間位(時計は午後2:00)でだいたい下がります。

PancreasInsufficiency.jpg

2型糖尿病では、膵臓の分泌が不全になります(不充分です)。そのため、12時に食事して血糖が上がった場合、負のフィードバックがインスリン(の生成、内分泌、血中濃度)を亢進させるのが遅延します。ピークになるのに1.5時間位かかってしまいます(時計は午後1:30)。しかも、その亢進(赤枠の上向きの矢印)は正常(2番目の図)より小さいのです。そのため、食事の2時間後(時計は午後2:00)では血糖は高いままです。

Challenge Quiz

1.

2型糖尿病での膵臓β細胞分泌不全により、食後のインスリン(の生成、内分泌、血中濃度)亢進は 迅速になる 遅延する

2.

膵臓β細胞の分泌不全によりインスリン(の生成、内分泌、血中濃度)は、正常人と比べて 極めて低下する 亢進する 食後の亢進が小さく、遅延する

3.

膵臓β細胞の分泌不全によりインスリン(の生成、内分泌、血中濃度)は、正常人と比べて 極めて低下する 亢進する 食後の亢進が小さく、遅延する

/wiki/images/thumb/9/96/PancreasInsufficiency.jpg/590px-PancreasInsufficiency.jpg
4.

膵臓β細胞の分泌不全により食後の血糖は、正常人と比べて 極めて低下する 上昇する 食後の上昇が小さく、遅延する