「養護教諭/皮膚爪/問診:現病歴」の版間の差分

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'''★1アトピー性皮膚炎'''<br>
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かゆみを伴う湿疹が、全身または部分的に発生する疾患。<br>
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よくなったり悪くなったりを繰り返すという特徴がある。<br>
 
アレルギー性の体質や皮膚のバリア機能の低下など、さまざまな原因が組み合わさって起こる。<br>
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乾燥しやすい冬や、汗をかきやすい夏に症状が悪化することが多い。<br>
。{○~=✕}
年齢によって皮膚症状が少しずつ異なり、小児期では肘や膝関節の内側を中心に、汗疹のような発疹やジクジクとした発疹がみられる。また、ゴワゴワと皮膚が厚く硬くなった状態(苔癬化)になることもある。<br>
 
青年期では、皮膚の苔癬化が上半身を中心に進行し、手足の外側には、痒疹ができることがある。また、顔の赤みが続き、丘疹に混じってジクジクした状態になる。<br>
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'''★2汗疹(あせも)'''<br>
。{○~=✕}
大量の発汗によって生じる皮疹のこと。<br>
 
汗管(汗を皮膚の表面に出す管)が詰まることで、生成された汗が正常に分泌されず、皮下に溜まることが原因となって発症する。<br>
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一般的に、あせもと呼ばれるもので、小さな水疱や丘疹が散在する。<br>
。{=○~✕}
また、かゆみを伴うことが多く、掻きむしると細菌感染が生じて痛みや発熱、膿疱を生じることがある。<br>
 
'''★3尋常性ざ瘡(にきび)'''<br>
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いわゆるにきびの事で、10代から20代にかけて多く発症する。<br>
特に、中学生、高校生に多い。<br>
放っておくと衛生状態に影響したり、「外に出るのが嫌になる」といった精神面への影響が出たりする。<br>
原因の一つとして、男性ホルモンの影響やストレス、不規則な生活習慣によって皮脂分泌が盛んになることが挙げられる。<br>
症状としては、非炎症性丘疹(いわゆる白にきび)から腫れや痛みを伴う炎症性丘疹(いわゆる赤にきび)へと進行し、膿を有する膿疱性ざ瘡へと変化したり、さらに皮膚の線維化(硬くなること)病変を生じることもある。<br>
'''★4蜂窩織炎(ほうかしきえん)'''<br>
皮膚および皮下組織の急性細菌感染。<br>
皮膚のバリアが何らかの理由で破られてしまうと、そこから細菌が侵入して起こる。<br>
患部の皮膚に発赤、痛み、圧痛、浮腫がみられ、発熱やリンパ節の腫脹が生じることもある。<br>
例)・虫刺されや擦過傷など皮膚に傷がついている<br>
  ・アトピー性皮膚炎やその他の湿疹のために皮膚のバリア機能が弱っている<br>
  ・伝染性膿痂疹(とびひ)や水虫(白癬)のために細菌が増殖しており、かつバリア機能が弱っている など<br>
'''★5粉瘤(アテローム)'''<br>
良性の皮膚腫瘍の一種。<br>
何らかの理由により、毛穴の一部が内側にめくれて袋状の構造物になると、そのなかに脱落した角質や皮脂がたまり徐々に成長していく。<br>
手のひら、足の裏にできる粉瘤の場合、けがをきっかけに発生することがある。<br>
多くの場合、皮膚が盛り上がったやわらかいしこりとして現れる。<br>
ふくらんだしこりの中央の開口部が黒い点としてみえることがあり、強く圧迫されて開口部が破れた場合、不快な臭いのする角質が排出されることがある。<br>
5cm以上になることもある。<br>
通常は痛みや痒みなどの症状はないが、細菌の繁殖や内部にたまった角質に対する炎症が原因で、腫れて赤くなり、痛みが生じることもある(炎症性粉瘤)。<br>
基本的に自然治癒はしない。<br>

2020年6月17日 (水) 00:50時点における最新版

【アセスメント項目】

表-皮膚爪-問診-現病歴の確認.jpg



★1アトピー性皮膚炎
かゆみを伴う湿疹が、全身または部分的に発生する疾患。
よくなったり悪くなったりを繰り返すという特徴がある。
アレルギー性の体質や皮膚のバリア機能の低下など、さまざまな原因が組み合わさって起こる。
乾燥しやすい冬や、汗をかきやすい夏に症状が悪化することが多い。
年齢によって皮膚症状が少しずつ異なり、小児期では肘や膝関節の内側を中心に、汗疹のような発疹やジクジクとした発疹がみられる。また、ゴワゴワと皮膚が厚く硬くなった状態(苔癬化)になることもある。
青年期では、皮膚の苔癬化が上半身を中心に進行し、手足の外側には、痒疹ができることがある。また、顔の赤みが続き、丘疹に混じってジクジクした状態になる。
★2汗疹(あせも)
大量の発汗によって生じる皮疹のこと。
汗管(汗を皮膚の表面に出す管)が詰まることで、生成された汗が正常に分泌されず、皮下に溜まることが原因となって発症する。
一般的に、あせもと呼ばれるもので、小さな水疱や丘疹が散在する。
また、かゆみを伴うことが多く、掻きむしると細菌感染が生じて痛みや発熱、膿疱を生じることがある。
★3尋常性ざ瘡(にきび)
いわゆるにきびの事で、10代から20代にかけて多く発症する。
特に、中学生、高校生に多い。
放っておくと衛生状態に影響したり、「外に出るのが嫌になる」といった精神面への影響が出たりする。
原因の一つとして、男性ホルモンの影響やストレス、不規則な生活習慣によって皮脂分泌が盛んになることが挙げられる。
症状としては、非炎症性丘疹(いわゆる白にきび)から腫れや痛みを伴う炎症性丘疹(いわゆる赤にきび)へと進行し、膿を有する膿疱性ざ瘡へと変化したり、さらに皮膚の線維化(硬くなること)病変を生じることもある。
★4蜂窩織炎(ほうかしきえん)
皮膚および皮下組織の急性細菌感染。
皮膚のバリアが何らかの理由で破られてしまうと、そこから細菌が侵入して起こる。
患部の皮膚に発赤、痛み、圧痛、浮腫がみられ、発熱やリンパ節の腫脹が生じることもある。
例)・虫刺されや擦過傷など皮膚に傷がついている
  ・アトピー性皮膚炎やその他の湿疹のために皮膚のバリア機能が弱っている
  ・伝染性膿痂疹(とびひ)や水虫(白癬)のために細菌が増殖しており、かつバリア機能が弱っている など
★5粉瘤(アテローム)
良性の皮膚腫瘍の一種。
何らかの理由により、毛穴の一部が内側にめくれて袋状の構造物になると、そのなかに脱落した角質や皮脂がたまり徐々に成長していく。
手のひら、足の裏にできる粉瘤の場合、けがをきっかけに発生することがある。
多くの場合、皮膚が盛り上がったやわらかいしこりとして現れる。
ふくらんだしこりの中央の開口部が黒い点としてみえることがあり、強く圧迫されて開口部が破れた場合、不快な臭いのする角質が排出されることがある。
5cm以上になることもある。
通常は痛みや痒みなどの症状はないが、細菌の繁殖や内部にたまった角質に対する炎症が原因で、腫れて赤くなり、痛みが生じることもある(炎症性粉瘤)。
基本的に自然治癒はしない。