「神経系/総論/活動電位の移動:伝導と伝達/活動電位の伝達/シナプスの特性」の版間の差分

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上段は、左から右まで神経細胞Aだけがあり、シナプスがありません。
上段は、左から右まで神経細胞Aだけがあり、シナプスがありません。
下段は、左から右までに<神経細胞B>と<神経細胞C>とがあり、その間にシナプスがあります。<赤い楕円>はシナプス伝達物質です。
下段は、左から右までに神経細胞Bと神経細胞Cとがあり、その間にシナプスがあります。赤い楕円はシナプス伝達物質です。


左端に活動電位が<同時に>発生したとしましょう。
左端に活動電位が同時に発生したとしましょう。
両方が右へ移動する様子をみてみましょう。
両方が右へ移動する様子をみてみましょう。
このように上段の方が早いのです。
このように上段の方が早いのです。


シナプスがあることで遅れることを<シナプス遅延>と言います。
シナプスがあることで遅れることをシナプス遅延と言います。




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疲労
疲労


<神経細胞A>と<神経細胞B>との間にシナプスがあります。
神経細胞Aと神経細細胞との間にシナプスがあります。
<赤い楕円>はシナプス伝達物質です。
赤い楕円はシナプス伝達物質です。


神経細胞Aに活動電位が<発生>したとします。シナプス伝達が何回も行われるとどうなるか見てみましょう。
神経細胞Aに活動電位が発生したとします。シナプス伝達が何回も行われるとどうなるか見てみましょう。


<1回目>はシナプス伝達物質があるので、神経細胞Bに活動電位が発生しました。
1回目はシナプス伝達物質があるので、神経細胞Bに活動電位が発生しました。
しかし、
しかし、
<2回目>はシナプス伝達物質が<枯渇>しているので、神経細胞Bに活動電位は発生<しません>でした。
2回目はシナプス伝達物質が枯渇しているので、神経細胞Bに活動電位は発生しませんでした。


<このよう>に、<シナプス伝達>が<繰り返>されることにより、伝達の効率が<低下>することをシナプス<疲労>と言います。
このように、シナプス伝達が繰り返されることにより、伝達の効率が低下することをシナプス疲労と言います。




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反復刺激後増強  
反復刺激後増強  


<神経細胞A>と<神経細胞B>との間にシナプスがあります。
神経細胞Aと神経細胞Bとの間にシナプスがあります。
<赤い楕円>はシナプス伝達物質です。
赤い楕円はシナプス伝達物質です。


神経細胞Aに活動電位が<発生>したとします。シナプス伝達が何回も行われるとどうなるか見てみましょう。
神経細胞Aに活動電位が発生したとします。シナプス伝達が何回も行われるとどうなるか見てみましょう。


<1回目>は、シナプス伝達物質が1つあるので、神経細胞Bに活動電位が発生しました。
1回目は、シナプス伝達物質が1つあるので、神経細胞Bに活動電位が発生しました。


<2回目>は、シナプス伝達物質が<増えて>いるので、神経細胞Bに活動電位が2つ発生しました。
2回目は、シナプス伝達物質が増えているので、神経細胞Bに活動電位が2つ発生しました。


<このよう>に、<シナプス伝達>が<繰り返>されることにより、伝達の効率が<上昇>することをシナプス<増強>と言います。
このように、シナプス伝達が繰り返されることにより、伝達の効率が上昇することをシナプス増強と言います。





2017年12月23日 (土) 11:16時点における版

動画と音声での説明

02519.jpg

シナプス遅延

上段は、左から右まで神経細胞Aだけがあり、シナプスがありません。 下段は、左から右までに神経細胞Bと神経細胞Cとがあり、その間にシナプスがあります。赤い楕円はシナプス伝達物質です。

左端に活動電位が同時に発生したとしましょう。 両方が右へ移動する様子をみてみましょう。 このように上段の方が早いのです。

シナプスがあることで遅れることをシナプス遅延と言います。




動画と音声での説明

02701.jpg

疲労

神経細胞Aと神経細細胞との間にシナプスがあります。 赤い楕円はシナプス伝達物質です。

神経細胞Aに活動電位が発生したとします。シナプス伝達が何回も行われるとどうなるか見てみましょう。

1回目はシナプス伝達物質があるので、神経細胞Bに活動電位が発生しました。 しかし、 2回目はシナプス伝達物質が枯渇しているので、神経細胞Bに活動電位は発生しませんでした。

このように、シナプス伝達が繰り返されることにより、伝達の効率が低下することをシナプス疲労と言います。




動画と音声での説明

02700.jpg

反復刺激後増強

神経細胞Aと神経細胞Bとの間にシナプスがあります。 赤い楕円はシナプス伝達物質です。

神経細胞Aに活動電位が発生したとします。シナプス伝達が何回も行われるとどうなるか見てみましょう。

1回目は、シナプス伝達物質が1つあるので、神経細胞Bに活動電位が発生しました。

2回目は、シナプス伝達物質が増えているので、神経細胞Bに活動電位が2つ発生しました。

このように、シナプス伝達が繰り返されることにより、伝達の効率が上昇することをシナプス増強と言います。




Challenge Quiz

1.

シナプスの伝達は、一方向のみである。

2.

シナプスでは、化学的に情報が伝達されるので、伝達速度は、神経線維の伝導速度と比べて  速い 遅い

3.

シナプス前膜に2個の活動電位が到来すると、シナプス後膜に発生する活動電位の数は、 2未満 ちょうど2 2より多い 条件により一定しない

4.

シナプス前膜に2個の活動電位が到来し、最初の1個に対してシナプス後膜に1個の活動電位が発生し、次の1個に対してシナプス後膜に2個の活動電位が発生した場合、この現象は  増強 疲労 と表現される。

5.

シナプス前膜に2個の活動電位が到来し、最初の1個に対してシナプス後膜に1個の活動電位が発生し、次の1個に対してシナプス後膜に0個の活動電位が発生した場合、この現象は  増強 疲労 と表現される。

6.

シナプスは、低酸素や薬物の影響を  受けやすい 受けにくい

7.

シナプスの前膜は、 神経終末 神経細胞体 樹状突起 に存在する。