「呼吸/フローボリューム曲線/代表的疾患」の版間の差分

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(肺線維症などの)拘束性障害では、肺活量(呼気量)が低下し、 Flow-Volume曲線の横軸が低下します。それにともなってFlow-Volume曲線全体が、同じ形で小さくなります。そのため、最大呼息速度(初期のピーク)も低下します。
{{Point|(肺線維症などの)拘束性障害では、フローボリューム曲線全体が、同じ形で小さくなる。}}


太い気道の閉塞では、Flow-Volume曲線の上部が平らになる。
[[ファイル:FlowVolumeRestrictive.jpg|left|400px]]
(肺線維症などの)拘束性障害では、肺活量(呼気量)が低下し、 フローボリューム曲線の横軸方向が短縮します。それにともなってフローボリューム曲線全体が、同じ形で小さくなります。そのため、最大呼息速度(初期のピーク)も低下します。
<br style="clear:both;" />


呼息において<最初>に流出する呼気は上気道、気管、気管支などの太い気道内の気体です。 Flow-Volume曲線における初期のピーク(最大呼息速度)は太い気道内呼気の呼息速度となります。
{{Point|太い気道の閉塞では、フローボリューム曲線の上部が平らになる。}}


そのため、上気道、気管、気管支などの太い気道の閉塞では、そのピークが低値となり、Flow-Volume曲線の上部が「頭打ち」になります。
[[ファイル:FlowVolumeUpperAirwayObstruction.jpg|left|400px]]
呼息において<最初>に流出する呼気は上気道、気管、気管支などの太い気道を通った呼気です。 フローボリューム曲線における初期のピーク(最大呼息速度)は太い気道を通る呼気の流速となります。


肺胞管など細い気道閉塞では、Flow-Volume曲線の後半が低下する。
そのため、上気道、気管、気管支などの太い気道の閉塞では、そのピーク(最大値)が低値となり、フローボリューム曲線の上部が「頭打ち」になります。
<br style="clear:both;" />


呼息において初期のピークの<後>に流出する呼気は肺胞管など末梢の細い気道を通ってきた気体です。 Flow-Volume曲線における初期のピークの後、低下する呼息速度はとなります。
{{Point|肺胞管など細い気道閉塞では、フローボリューム曲線の下降部分が低下する。}}


そのため、上気道、気管、気管支などの太い気道の閉塞では、そのピークが低値となり、Flow-Volume曲線の上部が「頭打ち」になります。
[[ファイル:FlowVolumeLowerAirwayObstruction.jpg|left|400px]]
呼息において初期のピークの後に流出する呼気は、肺胞管など末梢の細い気道を通った呼気です。 フローボリューム曲線における初期のピークの後の下降部分は、細い気道を通る呼気の流速となります。
 
そのため、フローボリューム曲線における下降部分は、肺胞管など末梢の細い気道の閉塞により低下します。閉塞が重症になると、ピーク(最大値)も低下します。
 
{{QuizTitle}}
<GIFT>
//LEVEL:3
//RAND
図の赤いフローボリューム曲線では{~=拘束性障害~上気道、気管、気管支などの太い気道の閉塞~末梢の細い気道の閉塞}が疑われる。
[[画像:FlowVolumeQuiz1.jpg|250px|right]]
 
//LEVEL:3
//RAND
図の赤いフローボリューム曲線では{~拘束性障害~=上気道、気管、気管支などの太い気道の閉塞~末梢の細い気道の閉塞}が疑われる。
[[画像:FlowVolumeQuiz2.jpg|250px|right]]
 
//LEVEL:3
//RAND
図の赤いフローボリューム曲線では{~拘束性障害~上気道、気管、気管支などの太い気道の閉塞~=末梢の細い気道の閉塞}が疑われる。
[[画像:FlowVolumeQuiz3.jpg|250px|right]]
</GIFT>
 
<br style="clear:both;" />

2017年6月13日 (火) 19:02時点における最新版

POINT!
FlowVolumeRestrictive.jpg

(肺線維症などの)拘束性障害では、肺活量(呼気量)が低下し、 フローボリューム曲線の横軸方向が短縮します。それにともなってフローボリューム曲線全体が、同じ形で小さくなります。そのため、最大呼息速度(初期のピーク)も低下します。

POINT!
FlowVolumeUpperAirwayObstruction.jpg

呼息において<最初>に流出する呼気は上気道、気管、気管支などの太い気道を通った呼気です。 フローボリューム曲線における初期のピーク(最大呼息速度)は太い気道を通る呼気の流速となります。

そのため、上気道、気管、気管支などの太い気道の閉塞では、そのピーク(最大値)が低値となり、フローボリューム曲線の上部が「頭打ち」になります。

POINT!
FlowVolumeLowerAirwayObstruction.jpg

呼息において初期のピークの後に流出する呼気は、肺胞管など末梢の細い気道を通った呼気です。 フローボリューム曲線における初期のピークの後の下降部分は、細い気道を通る呼気の流速となります。

そのため、フローボリューム曲線における下降部分は、肺胞管など末梢の細い気道の閉塞により低下します。閉塞が重症になると、ピーク(最大値)も低下します。

Challenge Quiz

1.

図の赤いフローボリューム曲線では 拘束性障害 上気道、気管、気管支などの太い気道の閉塞 末梢の細い気道の閉塞 が疑われる。

/wiki/images/thumb/b/b8/FlowVolumeQuiz1.jpg/250px-FlowVolumeQuiz1.jpg
2.

図の赤いフローボリューム曲線では 拘束性障害 上気道、気管、気管支などの太い気道の閉塞 末梢の細い気道の閉塞 が疑われる。

/wiki/images/thumb/6/6e/FlowVolumeQuiz2.jpg/250px-FlowVolumeQuiz2.jpg
3.

図の赤いフローボリューム曲線では 拘束性障害 上気道、気管、気管支などの太い気道の閉塞 末梢の細い気道の閉塞 が疑われる。

/wiki/images/thumb/b/bb/FlowVolumeQuiz3.jpg/250px-FlowVolumeQuiz3.jpg