内分泌系/泌尿器系/バソプレッシン、抗利尿ホルモン(ADH)/飲水に対する調節のソースを表示

{{Point|飲水すると血漿浸透圧が低下し、負のフィードバックによりバゾプレッシン(抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH))の生成、内分泌、血中濃度は低下する。}}

[[メディア:6-ADHcontrol-water.mp4|動画と音声での説明 ]]<br>

<div class="avoid-page-break">
[[ファイル:IncADHeffect1.jpg|left|500px]]
[[メディア:ADHcontrol-water-start.mp4|飲水前の動画]]<br>
飲水の前（ベースライン）では恒常性が保たれていて、血漿浸透圧と尿浸透圧は正常（等張）、尿量も正常であるとしましょう。
<br style="clear:both;" /> 
</div>

<div class="avoid-page-break">
[[ファイル:6-ADHcontrol-water1.jpg|left|500px]]
[[メディア:ADHcontrol-water-middle.mp4|飲水直後の動画]]<br>
図の①：飲水により水分が血漿へ入るため、血漿浸透圧は低下し（低張になり）ます。<br>
<br>
図の②：（ADHによって増加する水チャンネルを通じての）再吸収により水分が血漿へ入るため、血漿浸透圧は低下します。これは、飲水と同じ作用です。そのため、飲水して血漿浸透圧が低下する（低張になる）と、再吸収の血漿浸透圧低下作用は飲水前（ベースライン）の強さでは過剰となります。負のフィードバックによる調節が必要です。 
<br style="clear:both;" />
</div>

<div class="avoid-page-break">
[[ファイル:WaterDuringADHcontrol.jpg|left|500px]]
[[メディア:WaterDuringADHcontrol.mp4|飲水によりADHが低下した直後の動画]]<br>
図の③：再吸収の作用が飲水前（ベースライン）の強さでは過剰なので、負のフィードバックによりバゾプレッシン(ADH)の生成・内分泌・血中濃度は低下します。<br>
<br>
図の④：バゾプレッシン(ADH)の水チャンネル増加作用が弱くなり、水チャンネルの数は減少します。これにより腎臓での水分の再吸収は減少します。 
<br style="clear:both;" />  
</div>

<div class="avoid-page-break">
[[ファイル:6-ADHcontrol-water2.jpg|left|500px]]
[[メディア:ADHcontrol-water-end.mp4|飲水によりADHが低下した後の血漿、尿の変化の動画]]<br>
図の⑤：再吸収で血漿へ入る、Na<sup>+</sup>の水分に対する割合が上昇し、これにより血漿浸透圧は上昇します。飲水で低下していた（低張になっていた）血漿浸透圧は正常（ベースライン）の浸透圧（等張）へ向けて上がるのです。<br>
再吸収で尿細管から出るNa<sup>+</sup>の水分に対する割合が上昇するため、残る液の浸透圧は低下し（低張になり）ます。水分再吸収も減少するため、尿細管に残る水分は増えます。つまり尿は、薄く（低張）、多量になります。 
<br style="clear:both;" />
</div>

{{QuizTitle}}
<GIFT>
//LEVEL:2 
//RAND 
飲水すると、負のフィードバックにより、バゾプレッシン(抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH))の生成、内分泌、血中濃度は、{~亢進~=低下}する。

//LEVEL:3 
//RAND 
飲水すると、負のフィードバックにより、腎臓の水チャンネルの数は　{~=少なくなる~多くなる}。 

//LEVEL:2 
//RAND 
飲水すると、負のフィードバックにより、腎臓で再吸収される水分の量は　{多くなる~=少なくなる} 。 

//LEVEL:3 
//RAND 
飲水すると、負のフィードバックにより、尿量は　{~=多くなる~少なくなる}。 

//LEVEL:3 
//RAND 
飲水すると、負のフィードバックにより、尿の浸透圧は　{上昇する~=低下する} 。 

//LEVEL:3 
//RAND 
飲水すると、負のフィードバックにより、血漿浸透圧は(等張へ向けて){~=高くなる~低くなる}。 

//LEVEL:3 
//RAND 
飲水すると、血漿浸透圧は　{~上昇~=低下}する。これは、腎臓での水分再吸収の作用(血漿浸透圧の{~上昇~=低下})と{=同じ~逆の}方向であり、再吸収の血漿浸透圧低下作用の強さは{~不足~=過剰}となる。負のフィードバックによりバゾプレッシン(抗利尿ホルモン anti-diuretic hormone (ADH))の生成、内分泌、血中濃度は{~亢進~=低下}する。これにより、腎臓の水チャンネル数は通常より{~多く~=少なく}なり、水分の再吸収は{~多く~=少なく}なる。これは尿量を{~減少~=増大}させ、尿浸透圧を{~増大~=減少}させ、血漿浸透圧を等張{~=へ向けて~から離れて}　{=高く~低く}する。
</GIFT>